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更年期の迎え方④〜骨盤底筋トレーニング〜

筋力の衰え

ある日、子どもと一緒に縄跳びをしてみたら、着地するときに
あれ?
となりました。

尿漏れです!
ショック!

私と同じような経験のある方、少なくないのではないでしょうか?

年齢と共に、何も対策を講じなければ、筋力の衰えは避けられません。
女性は、妊娠・出産を経験する人も多く、産後に尿漏れを感じたり、体質の変化を感じたりすることもあります。

骨盤底筋の衰えはなぜ問題なのか?

『できることなら、元気な体と心で老後も楽しみたい。』

そう考えて日頃から、何かしらの運動を取り入れている人は多いでしょう。
体を支えるために必要な筋力が衰えてしまわないように、柔軟性を失わないように、日々の積み重ねがその先の未来へと繋がっていきいます。

骨盤底筋が衰えることで、どんなトラブルが生じるのか?については、あまり知られていないかもしれません。

骨盤底筋の役割は、
①骨盤の中にある臓器(膀胱、直腸、子宮など)を支えて、正しい位置に保っています。
②また、尿道や肛門を締めて排泄コントロールしています。
③下半身と上半身を繋ぐ場所に位置し、体を支える役目もあります。

これらのことから、骨盤底筋の衰えは、
①内臓が下がってしまい、骨盤の中にある臓器が外陰部から出てしまう。
②便秘、頻尿、尿漏れ、便失禁などの排泄障害が出てくる。
③姿勢が崩れることで、腰痛や関節痛などを引き起こしやすくなる。

子宮が膣から出てきてしまうって考えただけで怖いです。
けれど、今出てきていない場合は、骨盤底筋が支えてくれているのです。

骨盤底筋をどう鍛えるか?

骨盤底筋のトレーニングに関しては、検索すれば、さまざまなやり方が出てきます。
私が読んだ数冊の本でも、それぞれやり方が違っていました。
どれが正しい、というのは、私にはわかりません。
ご自分のやりやすいやり方を見つけて、日々の習慣にしていくことが大切だと思います。

ただ、私が試してみて一番やりやすかったのは、ヨガのポーズの中で意識して締めてみるでした。
これを始めてから、尿漏れもなくなりました。

ヨガでは、『バンダ』という言葉があり、「ロック」締め付けを意味しています。
身体の中の引き締める所を指します。
バンダが働くことで、呼吸もポーズも安定しバランス良くアーサナ(ポーズ)に取り組むことができるという考えです。
バンダには三つあり、その一つが、肛門・会陰部を身体の内側に引き上げる事で生命力が下半身から漏れ出るのを防ぐという『ムーラバンダ』です。バンダの中でも最も重要とされる部分です。

そうです。ヨガでは、元々骨盤底筋を締めることが重要視されており、どのアーサナ(ポーズ)をとる場合にもバンダを意識することは大切なことなのです。

その中でも、骨盤底筋を締める意識をし易いポーズをご紹介します。
○橋のポーズ
○花輪のポーズ
○キャット&カウ
(詳しい説明は割愛させていただきます)

呼吸に合わせて、『内側に引き込む意識をする→緩める』を繰り返します。
引き込む意識としては、
○ズボンのチャックを上げるような意識
○ティッシュを吸い込む意識
○ストローで吸い上げる意識
など、ご自分でイメージしやすいやり方を見つけてみてください。

骨盤底筋のトレーニングは何歳からでも遅いということはないですし、早すぎるということもないと思います。

語り尽くせていないけれど、更年期シリーズが長くなってきましたので、ここで一旦終わりにします。
どなたかのご参考になれば、幸いです。

私はこれから本格的に更年期症状が出てくるかもしれませんし、出てこないかもしれません。
できるだけ、快適に過ごしていくために、ヨガやアーユルヴェーダの知恵をお借りして実践していきたいと思っています。

『完』

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