[長編小説]言霊戦士 エピソード8

第8話 統真の日常

統真はごく普通の中学校生活を送りながら、太陽と共にファンタジアと戦っている。

この日はウルフファンタジアと戦った。

素早い動きの強敵であったが、アレスの後方支援を受けつつアポロが接近戦で倒した。

今回に限らず、アポロが接近しアレスが後方支援するのが定石になっていた。

戦いが終わると、統真は決まってとある組織の者と接触した。

「光太陽は覚醒して久しい。すでに力を使いこなしている。一方で月島流奈に覚醒のきざしは見られない。」

組織の構成員は苦々しく呟いた。

「現状は僕と光くんとで対応できてます。特に問題ないですよ。」

統真は答えたが、

「月島流奈の力はいずれ必要になる。」

構成員はそう告げた。

統真は内心では、流奈の覚醒を望んでいなかった。

統真自身が望まないというよりは、太陽が望んでいないことを理解しているという感じだった。

統真は太陽が流奈を好いていると感じていた。

その日の夜、スヤスヤと眠っていた流奈の手に、“本“が現れていた…。

流奈に覚醒の時が訪れたのか否か。それは次回のお楽しみに!

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