三千世界覇王グローブ 第10話

私--恩田心--は、同じクラスの快里クンに恋している。

快里クンとはまだ「友達」という関係だ。

早く快里クンのカノジョになりたい。

そんな私は、快里クンがグローブであることを知る数少ない人物の一人だ。

何が出来るかわからないけど、快里クンの助けになりたい。

学校内に敵がいるなら、私が見つけてやる。

快里クン、待っててね♥

俺--世良快里--は、クラス中の注目を集めていた。

そりゃそうだ、最近はよく心とつるんでるから。

実際俺と心が付き合っているという噂まである。

心に好かれて悪い気はしないが、クラスの雰囲気は正直心地よいものではない…。

俺--立浪優馬--は世良快里と恩田心の関係を観察していた。

二人が付き合っていると噂の立ったこの状況は、正直言って使える。

事実、クラスには恩田心に惚れている輩が一定数存在している。

俺は正直あんな女のどこが良いのかさっぱりわからない。

だが恩田心に惚れている連中は利用させてもらう。

俺の感情エネルギー集めに。

俺は騎馬スレイプニルに変身し、恩田心に惚れている者の中で、最も根暗なヤツをバットドールに変えてやった…。

俺--世良快里--はバットドールに遭遇した。

すぐさまグローブ・ウインドに変身して戦い、最後はフレイムの力で倒した。

ドール怪人にされていたクラスメイトは、心によって病院に運ばれた。

最近はあらゆる面で心に助けられてばかりだ。

心の望むような友達以上の関係になるかはわからないけど、心がかけがえのない存在になっているのは事実だ。

心のためにも、学校内の敵を探し出す。

俺は誓った…。

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