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【ネタバレ有】映画「告白」感想

ちょっと、ふざけた感想だけ先に言っておきますね。
北原美月ちゃんめっちゃ可愛くない⁉ 地雷系ファッションも似合ってて可愛いくない⁉ 誰⁉
ということで、調べました。
橋本愛さんだそうです。
吉沢亮の奥さんやん、というのは「青天を衝け」の話です。えーーわかんなかった! 雰囲気全然違う!
他にも、なんか生徒に見たことある人がいっぱいいる。山谷花純さんに関しては未知(劇場版コード・ブルー)かつ瀬奈(新空港占拠)だし、そして、怖いのは愛美役の芦田愛菜さんと私が同い年であるということです。今や生徒も結構年下だから、愛美ちゃんが映った時にちょっと変な感じするのよ🥺

湊かなえさん

実は、だいぶ昔にハマってた作家さんなんです。
・告白
・少女
・贖罪
・Nのために
・夜行観覧車
・境遇
・白ゆき姫殺人事件
・高校入試
は読んだのですが、めっちゃ好きなのは「夜行観覧車」で、次いで「高校入試」も好きです。古本屋の100円コーナーばかり物色してたせいだと思うけど、列挙したらだいぶ初期の作品が多いことがわかる。最後にどんでん返しが起こるけどミステリーというよりサスペンスで、頭イカれてる人がよく出てくる印象を持ってます。頭イカれてる人がなぜイカれたのか解像度高く描いているんだけど、その思考は常人には思いつかないような方向に行ってしまう、よって「こいつヤベェ……」となる。この「告白」も例外ではない。

あ、でも今回は映画の話です、ご了承ください。
原作読んだのはずいぶん昔のことなので、正直言って、粗すぎる粗筋しか覚えてないです……

主な登場人物

森口悠子(松たか子)

娘の愛美を生徒に殺された。先生がHRで事件を告白するところから物語は始まる。この演説、私は台本がある(映画としてじゃなくて森口悠子の頭の中)説を提唱したい。
愛美の父親は桜宮という有名で熱い教師だが、彼はHIVに感染している。愛美を思って結婚しなかった。

北原美月(橋本愛)

悠子先生が辞めたあと、進級して担任は自称ウェルテルに変わった。ウェルテルと一緒に、学校に来ていない直くんの家へノートのコピーなどを届けに行っている。学級委員を務めているが、クラスメイトからの視線は冷たい。
ルナシーは第二の自分、と言っている。手首にルナシーのマークを入れ、私服は地雷系、自宅にはルナシーのように薬品を集めている。ただし、それは人を殺すためではなくいつか自分が自殺する時のため。
修哉くんと同じく、悪い言い方をすれば、上から目線で傲慢なものの見方をする。事件後のクラスにバカらしさや嫌悪感があり、ひそかに修哉くんのたった一人の理解者となっていった。
言い合いになってしまった時、修哉くんがわかるからこそ彼の最も弱い部分を突いた結果、殺された。
ルナシーは第二の自分だと思う理由、不明。自殺を考えるようになった経緯、不明。生い立ち、不明。

修哉くん(西井幸人)

悠子先生の告白の中では少年Aと呼ばれている。愛美を殺した実質的な主犯で、少年Bを利用して、自らの「作品」を試そうとしていた。
幼い頃に生き別れた母に強い執着を持っている。
母は優秀な電子工学者だが、妊娠・出産により研究を断念し、その思いを息子に向けていた。虐待レベルの教育をしていて、修哉の目の前でかわいいおもちゃを分解したりしていた。これが修哉に強い影響を残し、簡単に言ってしまえば、愛されたい、褒められたい、認められたいといった承認や愛情への執着を抱えている。
事件より前、ナントカ賞を受賞したが、そのニュースは「ルナシー事件」により掻き消されてしまった。良いことよりも悪いことの方が目立つからという理由で、殺人を決意する。殺す人間は、誰でもよかった。

直くん(藤原薫)

少年Bとされる子。どこに行ってもうまくいかない苛立ちを募らせていた。加えて親からの期待に応えられず、自分は出来損ないだと思っている。優秀な修哉に声を掛けられて褒めてもらえたことを素直に喜んでいたが、修哉にとっては、ただ都合よく利用しただけ。
事件の日、修哉は「作品」によって愛美を死に至らしめることはできなかった。修哉が先に去っていったあと愛美が目を覚まし、直樹は愛美をプールに投げ込んだ。修哉ですらできなかったことを出来損ないの僕はやった、という達成感を持っていた。
自宅に引きこもるようになってから奇妙な行動(彼はHIV入りの牛乳を飲んだと信じているので、観ている者としては不思議ではない)を繰り返すようになり、幻覚が見えてしまっている。直樹と連れて天国へ行こうとする母を、逆に刺し殺してしまった。

自称ウェルテル(岡田将生)

自分𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑩𝑬――
偽善者オブ偽善者。
素敵なお説教をしたり素敵な行動をとるが、そんな自分に酔いしれているだけ。
桜宮の熱狂的信者。
つまり、何もかも単純に受け止めてしまう思考停止タイプの馬鹿。
※個人の見解です。ボロクソ言って申し訳ないです🙇‍♀️


それぞれの闇

悠子先生に関しては、やたらサイコパス感ある。しかし、生徒をよく知りもしないくせにやたら馴れ馴れしいウェルテルに比べたら、断然マシである(笑)
わざと生徒と近づかないようにしているくせにちゃんと生徒を見ていて、ひとりひとりをよく知っていて、よく考えている。自分なりの教師としての在り方を持っていて、芯があって、良い先生だと思う。

森口先生と呼ぶことに違和感があるし渡辺修哉とか下村直樹を変に君付けで呼ぶのも変な感じ。つまり、私は自然と美月目線で観てたってことです。
修哉くんと直くんはおそらくACで、事件後の直くんは統失っぽいな。当然、私は医者じゃないから確定じゃないです。
直くんの母は、見事な毒親。「私の直くんはすごいのよ!」みたいに口では褒めているが、子供を利用して自分の価値を高くしたい人に見える。
修哉に至っては教育虐待。暴力も変な価値観刷り込むのもダメです。
注)AC=アダルトチルドレン 統失=統合失調症

しかし、一人だけわかりづらい北原美月。何を抱えているのかわからないが、病んでいる人特有の臭気を放っている。宗教っぽいものやら哲学(哲学的な話)やらにハマっちゃう人ってだいたい病んでる、ガチで病んでる人の気持ちを本当にわかることができる人はだいたい病んでる、という感じかな。ガチで病んでる人の心の闇を聞き出せるだけで充分すごい、なぜなら本当にヤバい人は闇を全力で隠すけどごく僅かな安心して話せる相手(自分をわかってくれている、わかってくれるであろう人)だけには見せられるから。
こういうものを何となく嗅ぎ分けられる上に私が美月目線で観ているということ、何とも言い難い気持ちにさせられますわ。
北原美月は自分と似たような病んでいる人に自分を重ねているタイプだと思う、つまりルナシー事件こそ美月の闇を知る鍵であるかと。

サイコみが半端ない悠子先生には、立ち上がって歩き出すシーンあったし、ラストの「な~んてね」で急にサイコじゃなくなった。
少年法によって愛娘を殺した犯人が実質無罪になってしまう、とはいえ逮捕されれば少年院に入ることになるだろうが……
ここで森口悠子が二人の担任教師であることに注目。森口悠子は遺族兼担任である。そして悠子先生は良い先生だという私の勘も交えてみると、あのサイコ感溢れる悠子先生は、自分の教え子に、ペナルティでもなく少年院でもなく、自分なりに先生として教育をしていると思える。
修哉くんと直くんは、治療と再教育をすれば更生できると思う。悠子先生は、見知らぬ子にお菓子もらった時は心底嬉しそうで、そのお菓子を握りしめて再び歩き出したシーンあったから、いつしか立ち直れる日がくるよね。


最後に

言ってることの根拠はほぼ「なんとなく」です!!
勘ばっかりですみません!!


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