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エクレアと旅行と人生と

先日L'Eclair de génieでレモンゆずエクレアを食べていた時のこと。
「パリへようこそ、マドモワゼル」とニコニコの笑顔で話しかけてくれた、隣の席にいた高齢の紳士的なムッシュー2人。
カメラを持っていた私が観光客に見えたのか「パリは楽しい? 何日くらい滞在しているんですか?」と聞かれたので
「はい、楽しんでいます。まだ、たったの19年ですが」と答えると大笑いの2人。

そんな会話から始まって、2人の話を聞いてみると、彼らはカナダのトロントから来た観光客で旅行が大好きだという。
特に食事や甘いものを楽しむ旅行が好きで、この秋は2度目の日本に行く予定らしい。
前回の日本旅行で、移転前の築地市場で食べた魚がどれほど美味しかったか、見学したマグロの競りの思い出などを語ってくれる。

56年前にパリで学生をしていたというムッシュー。
当時20代半ばだったと考えると、お歳は推定75歳。
動けるうちはずっと旅行していたい、という熱い言葉、その情熱に胸がギュッとなる。

もし、「あなたの人生、何を成し遂げましたか?」と聞かれたら迷わず「私は世界を見た」と答えるというムッシューの言葉に、私だったらなんて答えるだろう?と考えてみる。

世界中を旅してきた2人に、今まで行った場所で1番心に残っている所を聞いてみると、少し考えた後に出てきた答えは、バリ島のモンキーフォレストにあるホテル。
バリ島のモンキーフォレスト!
言葉の響きがもう既にエキゾチック。
私は行ったことないけど、2人の話を聞いているだけで、目の前に豊かに茂る緑、しっとりと湿度を含んだ空気が浮かんできて、いつか行ってみたいなと思う。

翌日はフランス北部の街リールにいる友人に会いに行くという、とってもアクティブな2人。
歳を重ねても、情熱を持っている人、好きなことに一直線な人ってすごく格好いい。
私もこんな風に歳を取りたいと思わせてくれる素敵なカナダの2人でした。

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