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ジェンダーレスな子ども服の色選び:親の葛藤と関係なくピンクが好きになった兄妹の話

家事・育児をほぼ半々でシェアしている私たち夫婦。子どもたちのためにも意識的にジェンダーレスな考え方で接しようと話しています。

では、長男が「スカートを履きたい」と言ったら?

きっと履かせてあげますが、心の中で数秒、戸惑いが生じてしまう自分もいると思います。

一方、2歳ぐらいまで、子どもたちは自分たちの主張があまりないため、子ども服や物選びは親が選ぶことがほとんどです。

そんな時、親が選んだ服によって、好みが芽生える過渡期に多少影響を与えるかもしれない・・・。ちょっと大ごとに捉えすぎているかもしれないけど、そんな風に考えました。

ではどう選んでいこうか・・・私たちなりに考えて実践してみたことと、その結果、4歳2歳の兄妹の好みがどうなったか、書いていきたいと思います。

ベビー・子ども服にあふれるジェンダーカラー・柄の呪縛

2016年の第一子妊娠時、出産準備をして衝撃を受けたことが、ベビーや子ども服のほとんどは、男の子用と女の子用でジェンダー色や模様がはっきり分かれていることです。

ブルーやグリーン系などの服や小物には車や飛行機の刺繍。
ピンクやオレンジにはお花やリボンの刺繍など。

生まれた時から、露骨な刷り込みがあることに正直戸惑いました。では、どう選んでいこうか考えました。

カラー診断のように顔立ちと色合いを決め手に

そこで、私たちは、あえてジェンダーカラーを選ばず、色んな色を着させてみることにしました。そして、本人が好みを示すまで、純粋に似合うか似合わないか、という視点で選ぼうと考えたのです。

その時、私自身の服選びの参考にコンサルティングを受けた「カラー診断」の考え方を、少し参考にしたりしました。

まず、第一子は男の子でした。私たち夫婦の好みの服のデザインの中で、イエロー、ブルー、ピンク、黒など様々な色を選んでみました。

そんな中、あるとき、服を選んでいた中でコーラルピンク色の長袖を彼の顔にあててみると・・・幼児の肌の色と彼のやさしい顔立ちにコーラルピンクがよく似合ったのです。

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そこから定期的に、淡い色(カラー診断でいうところのスプリングカラー)を彼のワードローブに入れることになりました。

ちなみに、デザインが気に入って購入した、濃い色のボーダーシャツは、びっくりするほど似合っていませんでした(笑)その服は、現在は顔立ちのハッキリした甥っ子が着こなしてくれています。

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(デザインは好きなのですが・・・彼には似合わなかった)

このあたりの服選びで、やはり顔立ちと色合いの相性はあるのだなと感じました。

そして第二子は女の子。彼女もどちらかというと顔立ちが兄に似て、目や鼻も小さめで、頬がふっくらしていて柔らかい。ハッキリした色よりも淡い色が似合っていました。(次の写真1枚目の淡い色、2枚目の赤い服より似合っていると思いました)

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私が好みのアースカラーもデザインが気に入って数枚購入したのですが、顔立ちに似合わず、出番が少なくなっていきました。

結果:いま現在の兄(4)妹(2)の服の好み

そんな服選びをしていった現在、兄は4歳、妹は2歳になり、本人たちなりの好みが出てきました。

兄は4歳になった今、好きな色はオレンジ色と黄色です。そして、ジェンダーカラーであるピンク色の服も「この色良いよね〜」と、よく手に取って着てくれています。

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服の柄はというと恐竜博士の彼はモチーフは恐竜のものがほとんど。これは男女だからというより自然とそうなっていったように感じます。

一方、2歳の妹はどうかというと、同じく、ピンクが大・大好き。

はい、ジェンダーカラーです。
好きになった大きな理由は、保育園の先生やお友達が「かわいい」と声を掛けてくれる影響が多分にある気がしています。(拙い言葉でそう話していました)
昔は「水色が好き」と言ってくれていたのに・・・と思ってしまう私もいますが、本人が気に入っていることが一番。

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色以外の要素だと、「猫ちゃん」みたいだという理由でファー素材が好き。散歩でも木の実や花びらを集めるが好きなので、そういった模様を選ぶようになってきました。

そんな、いわゆる「女の子向け」の模様も好きではありますが、兄の影響で恐竜も好き。もし気に入るのであれば、恐竜モチーフの服も着させてあげたいなと思っています。

今度は「ジェンダーレス」を意識しすぎて、縛らないようにしたい

親が葛藤しながら、子どもたちの好みが出る前に、色んな色の服選びをしてきましたが、結果、いま現在の長男はジェンダーフリーな好み。一方、長女はジェンダーカラーのピンクが好きになりました。つまり、あまり好みには大きな影響が無かったのかもしれないです。

そして、その好みはこれから色んな影響を受けて変化していくと思いますが、彼ら意思が出てきた以上、これからは、あまり私たちの出番は無いと思っています。

特に、長女がピンクが好きと、本人が意思を示しているのであれば、それが一番。私が「ジェンダーレス」を意識しすぎて、それが彼女らを縛ることになってはいけない。今度はそんなふうに注意しつつ、いったいこれからの彼らの好みの動向がどうなっていくのか、興味深く見守っていきたいなと思っています。

おしまい☆

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