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家を買う(5) 夢ふくらむオープンルーム見学

【今回関わる人】
古路さん・・・中古マンション仲介やリノベーションをまるっと面倒見てくれる「すまいクリエイト」の営業担当。元気。
※企業名・個人名はすべて仮名です。

 リノベの話を聞きに行った翌週くらいかな、オープンルームをいくつか見に行った。リノベで何が出来て何が出来ないのかをちゃんと知りたいし、自分がやりたいことというのもある程度イメージしたい。

 お邪魔したモデルルームはそれぞれオーナーのこだわりが見える素敵な部屋だった。だいたいがリビングと隣の部屋の仕切り壁を抜いて広々としたLDKになっている。

 リビングの壁の一部だけ壁紙の色を変える「アクセントクロス」や天井や梁の部分にクロスを貼らずに躯体のコンクリートを露わにする「天井あらわし」というのもステキだ。これはいいな、自分もやってみたいなと思うアレンジをいくつも見ることができて大変参考になった。

 すまいクリエイトではリノベーションのパックプランがあって、ざっくり言うと「水回り設備(キッチン、トイレ、バスルーム、洗面台)の取替」「壁紙、床の貼替」「玄関ドアの鍵の付替」がまるまる含まれていくら、という料金体系だ。だけど、これはあくまで基本的なものを使った場合のことで、オープンルームで見たようなキレイな色柄のアクセントクロスだったり、間取りを変えるための壁の解体や新設、対面キッチンだったりは追加でお金がかかる。

 お金を節約して基本的なものだけで施工するともちろん安いんだけど、すんごいシンプルな部屋になって、新築と見た目は変わらずつまらない。大体が自分の好みにしたくてリノベーションをするのだから、このパックプラン内に収まることはまずないだろう。わたしももちろんやりたいことがあった。

・ウォークインクローゼットが欲しい
・壁にアクセントクロスを使いたい
・キッチンの壁にタイルを貼りたい 

 ウォークインクローゼットはずっと欲しかった。今住んでいる部屋にだって収納はあるんだけど、それでも細々としたものがそこらにはみ出ちゃうのでもっとスッキリしたいのだ。これをやるには大なり小なり部屋の仕切りを動かさないといけなくて解体や仕切り壁の施工料が別途かかる。

 キッチンにタイルというのは、見た目がステキだし、水拭きができるので楽と感じていたから。今住んでいる賃貸のキッチンがタイル貼りで、普通の壁紙で終わりというキッチンに比べ手入れがしやすい。

 逆に、見て素敵と思っても、これはやらないだろうなってものもあった。

 みんな大好き対面キッチン。

 あと、開放的なアイランドキッチンとかね。とてもステキだなあと思いはするけど、わたしは今まで賃貸の狭いキッチンを使ってきてそれに慣れているし、そんな大きなキッチンを与えられたからと言って料理するのかって言ったらそれも疑問だし。もっと言うと対面にしたところでその先に料理を待ってる人はいないわけでゴニョゴニョ…。つまりはキッチンで面積やお金を使ってしまうなら別の用途で使いたい。

 何を選んだにせよ、問題なのはその追加料金がどのくらいかかるのかという点だけど、それは見積もりをしないとわからない。そして、物件ありきのリノベーションなので、買った物件がたまたま理想的な間取りであれば解体や壁新設は不要ということだから、逆に理想の間取りと遠ければ遠いほど直す方のお金がかかるということなんだよね。

 この物件だとこの○○平方メートルある壁を取っ払ってこっちに○○平方メートルの壁を作ります。キッチンはこのぐらいの広さなんでタイルを貼るのは○○平方メートル、アクセントクロスは○○平方メートルあるこの壁に貼るのでいくら…みたいな感じで、まず物件が決まらないことには話が進まない。

 だから、オープンルームを見て「これいいな」って思っても、同じ事をやるのにいくらかかるかはわからない。つまり、この時点では「ざっくりした価格」すらもわからないのだ。ぶっちゃけ物件が決まって初めて「ぼんやり」と見えてくる程度。最初から「この部屋はいくら」と明確に解っている新築分譲と比べて不安やストレスははるかに大きい。

 もちろんこの「出て行くお金がハッキリしない時間」は、物件探しやリノベーション計画期間が長引けば、同じだけ長くなる。気が短い方や白黒ハッキリしないと気がすまない方にはオススメできない(わたしもどちかって言ったら白黒体質なんで、このあと結構削られることになった)。

 このオープンルーム見学と並行して、実際購入することになるであろう物件を内見しに行ったのだけど、それはまた次回。

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