こむぎ

2023現在、会社員、大学院生 バレエ、合唱をやる。 舞台鑑賞好き。

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マガジン

  • 音楽ライブ編

  • 作品考察

    バレエやオペラの作品について考察しました。というか、筆者の発見をまとめたものです。

  • バレエ感想

  • オペラ感想

    オペラ鑑賞の感想をまとめました。

最近の記事

拝啓、推し様。

ありそうなタイトルで始めたのは、私の中で大きくなりすぎた推しの存在が、昨今流行の推し活と同じだと思いたいから。世の推し活に紛れて自分のひねくれた思いを薄めたいから。 推しという概念が存在しない芸術業界で、私はあなたに出会ってしまった。 あなたの前髪があと1センチ短かったら私はあなたに気が付かなかったのかもしれないのに。 気が付いた時は、本当にただ気付いただけで、あなたのインスタを見つけて沼に入りそうだったのを強制的に自分の意識を引き上げて。 その後病み期に入ってあなた

    • バレエの発表会、出るべきなのでしょうか・・・

      昨日バレエのレッスンがあって、そこで先生から「発表会の出演希望調査」が配られました。来年6月実施の発表会、「10月28日までに参加・不参加に丸を付けて出して下さい」とのこと。子どもクラスは自動的に参加ですが、大人クラスは選べるのです。 私は4歳から20年以上細々バレエを続けておりまして、ブランクは受験休みや大学の2年間くらいで自分で言うのも何ですが、割とがっつり踊れます。グラン・パ・ド・ドゥは高3の1回しかやったことがないです。それはなぜかというと、「レッスン回数が少ないか

      • 適応障害かもしれない

        私は20代女性一人暮らし、当たり前に大学を卒業し、当たり前に正規職員で就職をした、社会人4年目です。早朝出勤して週5日7時間45分働いて、週3回残業をして家に帰る、当たり前の生活を送っています。私にはここ数か月、困っていることが3つあります。ちなみに、後にも書いていますが、医師の対応、待合室での他の患者が気になってしまい、それだけでストレスの原因になるので心療内科に行くつもりはあまりありません。 体調をすぐに崩す→その結果仕事をよく休む 2022年になってから毎月末の金曜

        • 退屈なものとは

          先日村上春樹著「海辺のカフカ」(上)を読み終わった。  シューベルトの音楽を聴く主人公たちの会話にこういう台詞が出てくる。 「この世界において、退屈でないものには人はすぐに飽きるし、飽きないものはだいたいにおいて退屈なものだ。そういうものなんだ。」  なるほどと思った。私は長編オペラを聴く際、必ずどこかしらで寝ている。短編でも寝ている時がある。バレエでも、今でこそ面白がって見ているが、小さな頃はグラン・パ・ド・ドゥがとにかく退屈で早く終わらないかなと思っていた。芸術だけ

        拝啓、推し様。

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        記事

          SPOTLIGHTプロジェクト その後

          10月に、コロナウイルス流行の影響でバレエ団の契約を取り消しになった同世代バレエダンサーの公演について書きました。 その後の進路について気になったのでまとめました。 上のブログでも書きましたが、昨今では海外に優秀なダンサーが流れて行ってしまうという問題が指摘されていました。しかしながら、奇しくもコロナ禍で日本を拠点に「せざるを得なくなった」方々が増えましたね。 人間の力ではどうにもならないことをウイルスはやってのけます。 それまでは、日本国内のバレエダンサーの数に対し

          SPOTLIGHTプロジェクト その後

          夜能夜語りの会~祇王~感想

           広報の抽選に応募したら無料鑑賞券が当たりました。貴重な機会をありがとうございました。  能についてはほとんど見た経験がなく。国立劇場に何回か行った際に、資料館に入って少しお能の話を見たり、あるいは松本まで就活をしに行った時にちょうど薪能をやっていて、それをちらっと見たり。  そんな程度だったので、きちんと椅子に座ってお堂で行われるお能を見たのは初めての経験でした。  Youtubeには、「初見の感想」という動画がたくさんありますので、私も初見の感想ブログ、とな。  

          夜能夜語りの会~祇王~感想

          東京バレエ団「ジゼル」感想 [けなし愛編]

           カップルのイチャイチャに有名バレエ曲を盛り込み、飛び道具を使って男女のいざこざに人間模様の本質を見るという壮大化された作品。  井田の指揮によりゴジラの登場のような音楽で始まったジゼルは、何にでも豹変できる秋元、秋山の手法によりわかりやすい悲劇の怪力劇に仕立て上げられた。コロナ対策のため長蛇の密列となった観客の熱気と共に、霊の精気が化学反応を起こして共分散し大拍手とスタンディング拍手の竜巻を起こしたのだった。  登場してからしばらくは純朴なカップルのイチャイチャ劇を見せ

          東京バレエ団「ジゼル」感想 [けなし愛編]

          東京バレエ団「ジゼル」感想

           東京バレエ団「ジゼル」をU25シートで見ました。  タイトルロールは秋山瑛さん、アルブレヒトは秋元康臣さんです。私は2人をドン・キホーテで見て以来、大変気に入っているので、今回も大きな期待を掛けて行きました。  結果、期待以上のものを見せていただきました!!  秋山さんは、キリッとしたキトリ、透明感があったタリスマン、そして、今回の素直で愛らしいジゼル、と様々な表現を見せてくれます。どの役を見ても「ぴったり」と言えるほどに、何をも演じられる素晴らしいダンサーです。

          東京バレエ団「ジゼル」感想

          東博に行って来た[大谷探検隊とその他偏愛]

          東博に行って来た[大谷探検隊とその他偏愛]

          ベビメタ愛を語る③[何度でも紅月-アカツキ-にハマり直しメタルの良さを発見する回]

          2月19日、20日のライブで紅月-アカツキ-を演奏したとのことで。思いが炸裂してしまったファンです!!!!あー語りたーーい!!!! 以前に藤岡先生の紅月のソロを見て感じたのは、藤岡先生は音楽の解釈が格段に違い、素晴らしいということ。紅月のソロは盛り上がりを意識させるような上昇と下降をたどりますが、それがあんなにも物悲しくはかないフレーズだとは知りませんでした。それだけでなくバッキングにも先生の解釈が見え華やかさと深みが共存する演奏となっています。 そしてLedaさんの紅月ソ

          ベビメタ愛を語る③[何度でも紅月-アカツキ-にハマり直しメタルの良さを発見する回]

          日本オペラ協会公演「キジムナー時を翔る」感想

          2/21は新宿文化センターまで、日本オペラ協会公演の「キジムナー時を翔る」を鑑賞しに行きました。青春割引チケットを使っています。沖縄が舞台のオペラは面白そうだな、と新鮮に感じて選んだのですが、作曲家の中村透さんという方について大変勉強になりました。 環境保護が題材の現代オペラ。1990年度に文化庁舞台創作奨励特別賞(グランプリ)を受賞されているとのことですが、リオデジャネイロで地球サミットが開催され12歳のセヴァン・スズキさんがスピーチをされたのが1992年であることを考え

          日本オペラ協会公演「キジムナー時を翔る」感想

          クラシックバレエファン(の1人)がメタルライブを見に行った結果。

          ①格好で浮く。 メタルライブに来る人は大体が全身黒色の服を着ています。クラシックバレエファン(の1人)は基本黒い服なんて持っていません。あるとするならば職場着。普段着では着ませんね。そこでクラシックバレエファン(の1人)は白いニットに大村孝佳福袋でゲットした彼の衣装を羽織り、ブラウンのロングスカート、黒のゴツ底の靴(これはライブ用に買ったかなり冒険した靴)に赤いコート、白いハンドバックで行きました。  これは浮くわw周りの人から見られてる気がする。いや、自分が見てるんだって

          クラシックバレエファン(の1人)がメタルライブを見に行った結果。

          ベビメタ愛を語る②[10 BABYMETAL BUDOUKAN]

          好きな音楽を、生演奏で聴けるって最高。 そう思った至福の時でした。 2月17日水曜日。コロナ禍で行われるライブコンサート。席は1つおきに設定され、緊急事態宣言を踏まえて会場の人数は恐らく5000人以下に設定されていることでしょう。声を出しながら見るのが当たり前の音楽ライブにおいて、声を出せない、人と接触できないと言うことは、反応が示せないと言うこととほぼ同じ。新しい鑑賞方法で見るライブ。そうなった世界に私は飛び込んでみたのでした。 「周辺の人と間隔を取ること」これが再三

          ベビメタ愛を語る②[10 BABYMETAL BUDOUKAN]

          ベビメタ愛を語る①[10 BABYMEAL BUDOKAN 勝手に前夜祭]

          noteはパソコンで投稿すると絵文字が使えなくて汗出し方がわからなくて汗 noteは絵文字を使わずに真面目に書く人が多い中、傾向と対策でnoteに上記のような絵文字たっぷりの文章を載せるのはなんかそぐわないなという気がしまして、URLにします。 だって明日か明後日に更新する記事と連動しているはずなので・・・ オンラインの文章ではせめて明るくいたい私なので、文章は絵文字たっぷりの軽めでいきます! よろしくお願いします!

          ベビメタ愛を語る①[10 BABYMEAL BUDOKAN 勝手に前夜祭]

          「マシュー・ボーンの赤い靴」感想[ネタバレあり]

          昨日は渋谷に「マシューボーンの赤い靴」”Matthew Bourne's The Red Shoes"を見に行って来ました。 マシュー・ボーンの面白さの1つとして、クラシックバレエの古典作品の新しい解釈が挙げられますが、今回は1948年の映画「赤い靴」とアンデルセン童話の「赤い靴」が基になっているとのこと。私は映画「赤い靴」についてはバレエ漫画「アラベスク」で触れられていることくらいしか知らず。童話は昔のアニメなどでよく見ていましたね~。 今回は女性が主人公で、作曲家とプ

          「マシュー・ボーンの赤い靴」感想[ネタバレあり]

          オペラにおいて、なぜおぢさんはいぢめられるのか?

          オペラにおいて、なぜ「おじさん」がいじめられる作品があるのか。 この前のフィガロを見てから思考が止まらなくて。 「フィガロの結婚」については「どうしようもないエロじじいのたわけ」と書きましたけど、思い出したのはこの作品は元々貴族の痛烈な批判であったということ!つまり、貴族がエロじじいで、それに対して庶民が逆らう話。貴族あるあるネタをぶっ込んで、本来ならばこうしてやるべきという考えを入れた話、ということになりませんか? フィガロの場合、貴族VS庶民という構図がはっきりして

          オペラにおいて、なぜおぢさんはいぢめられるのか?