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人生の軸を探す!キャリアアドバイザーたけちゃんにインタビュー

多様な働き方が認められる世の中で、「適職」を見つけるのは本当に大変ですよね。今回は、そんな適職を見つけるお手伝いをしているキャリアアドバイザー、たけちゃんに私インタビュアーのたにまりがお話を伺いました。

現在キャリアアドバイザーとして、学生のサポートをするだけでなく、自分のモチベーションの原点を探る「原体験ワーク」など、多岐にわたって活動しているたけちゃん。
今回はそんなたけちゃんにインタビューしてみました。現在の仕事に至るまでの2度の転職について、適職の見つけ方、今後の展望などたっぷりと紹介します。
・やりたいことが見つからない
・キャリアへの向き合い方がわからない
・転職したいけど相談する人がいない
そんな方はぜひ参考にしてください

1、仕事で大切にしていること

ー現在のキャリアアドバイザーのお仕事で大切にしていることはなんですか?

たけちゃん 特に大切にしていることは2つですね。
1つ目はその人の経験から能力を活かせるかどうかです。好きかどうかは一度おいて、まず結果が出せるところを探してみるというところですね。
2つ目は最終的に自分で決めてもらうということ。たけちゃんが言ったから選びましたというと、選んだ先で少し大変なことがあったときに逃げちゃうことがあるんですよね。だから、自分で決めてもらって、自分の人生に責任を持ってもらうということは大切にしています。

ー自分の能力が活かせるところを見つけられている学生さんの特徴ってありますか?

たけちゃん 興味とかやりたいことに引っ張られすぎずに、自分の経験や強みを活かしていける人ですね。
固定観念で「これは好き、これは嫌い」「できる、できない」を決めている人はなかなか上手くいきません。
興味や好きという気持ちも大切だけどプラスして「自分が何ができて、何で喜んでもらえるのか」を分かっているが大切だと思います。

ー自分に何ができるのかわかっている人と、好きに引っ張られず自分の経験や強みを活かしていく人がうまくいくんですね。

たけちゃん 初めは好きでなかったとしても、結果が出ると会社やお客さんの評価が上がって喜んでもらえるんです。そうすると自分が嬉しいもっと頑張りたいってなって仕事が好きになりやすいですよね。
自分の得意なことや、できることをやっていると、自然と仕事に対する興味も出てくると思います。
あとは、就職したいと思っている企業の目指す方向性に共感できるかも大事。その企業が提供したいものや目指している世の中っていう大きな方向性に共感できないと入ったあとしんどくなっちゃうから、そこは就活生に伝えています。

2、たけちゃん自身のキャリアについて(就活編)

ー続いては、たけちゃん自身のキャリアについて伺いたいと思います。学生時代は、水泳部とアルバイト、学業など様々なことに打ち込まれていたそうですが、特に就職活動につながったと思うことはなんですか?

たけちゃん アルバイトと部活の2点は、就職活動にも良い影響がありましたね。両方ともなんとなくやろうじゃなくて、やるんだったら結果を出したい、自分に力がついたと実感したいと思って活動してました。
惰性でダラダラやるということはしなかったというのが共通してますね。

ー具体的にはどんな活動をされていたんですか?たけちゃん 
部活の方は4年間、体育会水泳部の部員でした。3年生からは幹部として運営にも参加して、それまで授業後練習していたのを全員が集まれる朝練に切り替えて効率よく活動できるようにしたりしていましたね。
あとは、後輩の悩みを聞きながら、水泳に対する考え方や取り組み方、モチベーションの持ち方を一緒に考えていました。

ーアルバイトはどのようなことをしていたんですか?

たけちゃん 1年の終わりから4年の半ばまで飲食店でアルバイトしていました。バイト先が「バイトも社員も関係なく、お店を運営する人間として見る」という方針だったので、アルバイトを本気で取り組んだら本気で教育してもらえるという環境だったんです。
そういう環境で仕事をしていたので、「お客様からお金と時間をいただいている」という考え方や組織の運営の基礎が学べたのは大きかったですね。
アルバイトにしても部活にしても、「その時の一番いいものを作る」というのは大切にしていました。

3、転職編1社目

ー部活やアルバイトに打ち込んだ学生時代を経て就職活動に入るわけですが、就職活動をしていく上で、大切だったなと思うことはありますか?

たけちゃん 先入観を持たないというのは大切にしていました。学生までで知っている世界観だけで仕事を判断して面白い面白くないを決めつけることはしませんでしたね。
自分の学びを生かしたいとかも取っ払って、全ジャンルの仕事の話を聞く。ちゃんと話を聞いてやっと、「この仕事のこういうところが自分に合うな、合わないな」という点を判断できるんです。
合わないことがわかると裏返しで合うこともわかるから、自分に適した仕事に近づく。そうやって就活していました。

ーでは、1社目の企業(小売業・店舗運営職)を選んだ決め手はなんでしたか?

たけちゃん 何をやりたいかが明確じゃないのはすごく自覚していたので新卒の就職はいろんな業務を体験できるというところが第一条件にしてました。
あとは、3年5年の短いスパンで、自分が納得できる経験値が得られるかという点と、いろんな地域やいろんなカテゴリーの人と仕事ができるという点も魅力でしたね。
他に、仕事に対する向き合い方がと一致していたというのもあります。「どうせやるなら目標を持って頑張ろう」という考え方が自分にあっていました。

ー転職は最初から視野に入れていたんですか?たけちゃん 自分の中で、3〜5年っていうのが1人前になるのに必要な時間と考えていたので、そのタイミングで続けるか一度考えるというのは、入社の時点で決めていました。惰性で続けたくなかったんです。

ーそこから2回の転職を経て、現在のキャリアアドバイザーという職につくわけですけど、キャリア支援の道に進むきっかけはなんでしたか?

たけちゃん 1社目に勤めて2年経ったタイミングで自分の得意分野は「採用と教育」だなというのが見えてきたんです。採用と教育が一番パフォーマンスが出て自分もやりたいと思ったし、周りからも評価されることが多かったので。
そこで採用・教育のチームに入れて欲しいと上司に相談したんですけど、「まだ無理」「最低でも5年、7年ぐらいはやらないと」と言われてしまって。
あと3年もかかるなら、他の会社でやりたいことをやるのも悪くないなと思ったのが転職のきっかけです。

4、転職編2社目

ー2回目の転職(人材系ベンチャーからキャリアアドバイザー)のきっかけはなんでしたか?

たけちゃん ベンチャーではいろんな経験をさせてもらって勉強になっていたんですが、新しい事業を立ち上げようという話になって人材とは全く関係がない、個人宅への飛び込み営業の仕事をしなければいけなくなったのが辞めるきっかけですね。
飛び込み営業の事業が始まって「やりたくないことをやらなきゃいけない」と思いながら仕事していたんですが、精神的に追い詰められてしまいました。
スーツを着て玄関まで来ているのに足が止まってしまうということが続くようになり、このままだとマズイと感じましたね。
そこから仕事も転職もしない期間が1ヶ月半ぐらいあったんですが、何もする気が起きないしただ生きているという状態だったんです。

そこで初めて「仕事選びをミスったらめちゃくちゃ人生に影響するじゃん」ということを実感しましたね。そして、これだけ人生に影響する仕事選びについて、学校でも教えてくれないし、相談する人もいないという状況はなんでなんだろう?と疑問も生まれました。

ー精神的に追い詰められた経験が、現在の仕事につながったんですね。

たけちゃん もう一つ肉体的にも追い詰められた経験もありました。1社目の時の話なんですが、忙しさから居眠り運転をしてしまって事故を起こしてしまったんです。
幸い自分も含めて被害者は出なくて、車が壊れただけで済んだんですが、その経験が肉体的にオーバーワークすると命に関わるということを教えてくれました。

精神的に追い詰められたこと肉体的に追い詰められた2つの体験から、キャリアについて悩んでいる人とか、精神的肉体的にキャパオーバーで悩んでいる人に対して、支援をするということが人生の目的なんじゃないかと思うようになったんです。

5現在のキャリア

ー現在はキャリアアドバイザーとしてどのようなお仕事をされているんですか

たけちゃん 
・キャリアアドバイザーとして新卒者の就活のサポート
・モチベーションの原点を探る原体験ワークの開催
この2つが主な仕事ですね。
自分の人生の軸がわからない人とか、深めきれていない人に対して価値提供ができればと思ってます

ー原体験のワークショップをされているということでしたが、たけちゃん自身の原体験はどこにあると思いますか

たけちゃん (自分の人生を)振り返ってみて大きく2つポイントがありました。1つ目は小学生の時、柔道を習っていたんですが「やりたくないならやるな」ということをめちゃくちゃ言われていたんです。
柔道は真剣にやらないと自分が怪我をしたり、相手にさせたりしてしまうスポーツだからなんですけど、そこで「惰性でやるんじゃなくて本気でやる」ってことを学びましたね。
2つ目は中学の部活で柔道と水泳どちらをやるか決断した時です。頑張りがタイムとして可視化でき、結果に対して言い訳ができない点が自分にあっていました。親も自分のやりたい方をやりなさいと言ってくれたし、自分で色々理由を考えて自分で決めるっていうことに繋がったかなと思います。

ー「惰性でやらない」「自己判断する」というところが人生の軸になっているんですね。

たけちゃん 自分自身いろんな人と話したり、原体験のワークを通じて自分の軸が分かったんです。だから、「やりたいことが見つからない」「仕事で肉体的に精神的にキャパオーバーになってる」っていう自分と同じような境遇の人に、自分の経験を伝えたいっていう使命感のようななものは自分の内側から湧き出てきます。
なので、あまり仕事をしているという感覚はないですね。人生のやりたいことをやっているという感覚です。

ーそういう感覚で仕事ができる人を増やす手助けをしているんですね。たけちゃん はい。少しでも、そういう人が増えたらいいなと思っています。

6、たけちゃんの今後のキャリア

ー今後、仕事でやっていきたいこと、今の仕事から広げていきたいこととかありますか

たけちゃん 大きな目標は2つ
・学校に通っている間に、「働く」ということについて学べるコンテンツを作ること
・アルバイトの目標設定と振り返りをサポートすることで、アルバイトを長期インターンのような価値のある体験にすること

この2つの目標を35歳ぐらいの目標としておいています。

そのためにキャリアアドバイザーとして成果を出しながら、求職者側のサポートだけでなく法人営業についても経験を積みたいですね。
今は求職者側のサポートが主なので、求職者側と法人側の両方のサポートを経験していければと思っています。 
自分個人の活動としては、その人のモチベーションの原点を探す「原体験」についてのワークショップを展開していきます。
原体験のワークショップをアレンジしつつ教育事業のタネをまいていくつもりです。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。

自分自身の経験からキャリアについて悩んでいる人の支援を行なっているたけちゃん。現在は就活生をサポートする活動を行っています。「現在就活に悩んでいる」「人生の軸を見つけられない」という人は一度相談してみてください。

インタビュアー…たにまり
女子大生webライター、就活・転職系の記事を中心に活動中
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