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壁紙と、ベッドと、椅子と、グラスを大事にすることは、自分を大事にすることだった

2020年はずっと家に居た。
驚くことに、先日地元で友人と会った以外、本当に家族以外の人に会うことがない1年だった。(4月以降)

その中で大きかったのが、①家具を組み立てたこと②素敵なグラスが欲しくなったこと。

わたしは説明書が読めない。というか読まない。というか読みたくない。
だから、家具の組み立てなんてもってのほかで、一度もやったことがなかった。
それが今年、なんと3時間かけてひとりでベッドと椅子を組み立てた。
これはもう、個人的にはとんでもないことだった。
終わったあと、びっくりするくらい自己肯定感が上がった。
「わたし・・ひとりで説明書を読んで、家具を組み立てた・・・?え・・・・すごくない・・・?」と。

絶対に出来ないと思っていたことが、なぜか出来てしまった。
よくよく考えてみると、やったことないんだから、やれるかどうかもわからないだけだった。
家具の組み立てひとつで、ものすごい偉業を成し遂げた気になったし
こういう体験がいかに大事なのか、やったらできるのにやらないで諦めていることがどれだけあるのかと見つめ直しまくった。ほんとに。

そしてもうひとつ。
素敵なグラスを欲しくなったことも大きな変化だと思う。

わたしは学生時代から家にほとんどいなくて、いつからか家というのは眠りに帰る場所で、犬に会うためだけに帰るようになっていた。
だから、自分の部屋とか、使うものとか、本当にどうでもよかった。
家族が用意したもの、もともと持っているもので十分だった。
でも今年、中学校の卒業記念品のマグカップでミロを飲んでいてふと
「このカップじゃ気持ち盛り上がらないな。」
と、思った。

(Congratulations!◯◯ Junior High School 2002って書いてあって、いつもZoomでその文字が映らないよう持って飲んでた)

そうだ、カップもだし、グラスも買おう。
自分が使うものを、自分の気持ちが盛り上がる素敵なものにしよう。

この考え方はきっと多くの人にとっては当たり前なんだと思うけど、わたしにとっては違う。
どうでもいいものがどうでもよくなくなった。
ああ、わたしは自分自身の気持ちを本当にどうでもよく扱ってきたんだなーと繋がった。

今年、今井純さんのワークショップを受けている時に、「壁を見て、どんな気持ちになる?」という質問があった。
わたしは、「ちょっと嫌だな」と思っていることに初めて気づいた。
幼少期から住んで来た家の壁紙が少し嫌だったなんて衝撃的だった。
そして、「ベッドも、椅子も、壊れてるし嫌だ」と言って、すぐに買い換えた。

壊れていたのに、気に入らないのに、気にしないように生きてきたことがどれだけあるんだろうとその時思った。
本当は気づいているのに、気づかないでそのままにしているものがどれだけあるんだろうと驚いた。

わたしはもう少し自分の気持ちを大事にしていいんだと思ったし
わたしにはもっと出来ることがたくさんあるんだと思った。

自分が心惹かれるものを使って、心惹かれる人と時間を過ごして、心惹かれるものに対して行動する。

2021年になる前に、壁紙を張り替える。気持ちが盛り上がるグラスを買う。
少しずつ変えていこう。

追伸:
「愛の不時着」のあと、「キム秘書はいったい、なぜ?」を観始めました。
聞いてないよ。ヒョンビンもパクソジュンも、こんなに破壊力あるなんて聞いてないよ。

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