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京都で雷神様に会ったハナシ

突然だが、京都に行った。「そうだ京都行こう」とガッキーかのように突然思い立った訳ではなく、完全スケジュールドの旅であった。
我が街吹田はJR京都線であり、電車の時間でいうと30分程度。通勤圏内。
友達も京都の学校に通っていたくらいに、まぁ、近い。
しかしながら、あんまり良く知らない・知りたくもない・meetsの京都特集なんぞ読まない派のワタシ。
だって、京都は「魔のシティ」だと帝都物語でも言ってたし、盆地であるからクッソ暑いし(またクッソ寒い)、神社仏閣も漢字だらけの説明書はよくワカラナイし、京都のスタバ・セブンイレブン・ヤマザキディリーストア・安さの殿堂であるドンキに至っても、看板が白黒である。
これは、2007年に制定された景観条例「京(みやこ)の景観ガイドライン」なる規則で建物の高さや色、デザイン、屋外の広告物などに関する決まりが厳しく設けられており、「瓦は原則いぶし銀」「銅板以外の金属板及びその屋根材は、原則光沢のない濃い灰色もしくは黒にすること」、外壁は「彩度が6を超えるものは使用不可」など、実に細かい基準が定められているからなんだそう。

何が言いたいかと言うと、実に敷居が高い「お高くとまっている」雰囲気を醸し出しているよね、京都。
そして、京都人は「いけず」で有名。東京から来た人に「田舎からようこそ」という歓迎?の言葉に代表される京都民の嫌味は有名過ぎる。
ワタシもその昔、京都人に「大阪のお人はハッキリいわはるわぁ」と言われたことがある。この言葉を翻訳すると「我は黙っとけ、ボケが」という意味であろうか。

ともあれ、今回は、諸々の事情があり、京都一泊、翌日奈良という三都物語、みたいな旅をすることになった。
経緯やグループの詳細は伏せるが、旅のお仲間は、東京・八王子のJ様、高知県四万十市のS様、長野県・しなの鉄道・上田電鉄の駅がある地方のN様、広島市からM様、山口県からY様、という、関西勢我一人となった旅となった。実に面白いメンツである。

東京人のJ様とは、同じ年齢、一人息子で息子の年齢も近しいし、犬も飼っていて、同じような業界で働いているということもあり、親しくしていただいた。旅の行程中、関西人で地元が近いワタシが自然と彼女をリードすることになった。

最初の目的地はJR京都駅ちかくの「東寺」。主要道路に面しており、勤務先の営業車で何度も前を通ったりしていたが、内部に入るのは初めて。
東寺の「金堂」というところには中心に大日如来を安置して、寺域を巨大な曼荼羅にレイアウトされている。ひと際大きいその大日如来のお姿は、そりゃもう圧巻の存在感である。敬虔なブッディストでないワタシでも思わず手を合わせてしまう。良いわ、ホトケ。ビバ、仏陀。
ここだけでも充分インパクトありありのありであるが、我々は「三十三間堂」に向かう。
この地は更にたまげる。等身大の1000体の観音立像が整然とお並びになっている。中でもリーダー的な存在が「本尊千手観音坐像」
圧巻の光景に感動しつつも心に抱いたのは「後ろの方の仏像がよく見えへん」という問題。誰か知ってる顔を見つけれらるかも、と言われて行ったのだが、それは叶わなかった。
この「千手観音」様、手が40本だった。1000じゃないんだ。中央の合掌した手を除き40本となっている。 これは1本の手につき、25の救いの働きがあると考えられていて、40×25=1000(無限)の救いの働きがあるとされている、らしい。さすがセンター!!めっちゃめちゃ素敵。素敵すぎた。ありがたや(絵葉書買って、家に飾った)
最前列には28部衆像28体が横一列に並び、内陣の左右端には風神・雷神像が安置されている。
この雷神様がとてもキュート。拝借した冒頭の写真ではお顔がよく分からないがいたずら小僧のような表情が愛らしい。そして、膝を折った姿勢で像を見上げると、天井の垂木が『いなずま』のように見えて、像の迫力が増すと説明書に書かれていたのでやってみた。確かに迫力増すわ。
雷神の存在なんて、これまで考えたこともなかった。そもそも何をする神なのだ?何かを守っているようにも見えた。とにかくワタシは雷神様のファンとなった。ワタシは元々雷が好きだったのもある。夏の夕方の積乱雲の中に走る雷電を愛しているのだった。

<お借りした写真はグランプリ受賞のラピュタの雷(いかずち)>

<下記wikipediaより抜粋>
民間伝承では惧れと親しみをこめて雷神を「雷さま」と呼ぶことが多い。雷さまは落ちては人のヘソをとると言い伝えられている。日本の子供は夏に腹を出していると「かみなりさまがへそを取りにくるよ」と周りの大人から脅かされる。雷さまから逃れるための方法は、蚊帳に逃げ込むことや、桑原(くわばら:菅原道真の亡霊が雷さまとなり、都に被害をもたらしたが、道真の領地の桑原には雷が落ちなかったと言う伝承から由来)と唱えることなどが伝えられる。対になる存在としては風神が挙げられる。

雷神のように激しく情熱を持って生きたい。何かに守るために、怒ることを躊躇しない生き方がしたい。ワタシのマインドは菩薩になるのには早すぎる。

とにかく雷神だよ。相棒の風神とともにセンターを盛り上げて行くよ!

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