美術館をもっと楽しむためにはどうすればいいのか?
※この記事はニュースレター「独学同好会通信」で過去に配信した記事です。
📚 📚 📚
美術館をもっと楽しむためにはどうすればいいのか?
そんなことを考えた私、ゆうびんやです。
考えるきっかけはアンリ・マティスの大回顧展であるマティス展。
妻がアート好きなのでよく一緒に美術館に行ったりするわけですが、私はそこまで知識がなく、感覚で「この絵は好きだな」「この絵はよくわからないな」みたいに絵を眺めてきました。
しかし、もうちょっと美術館をうまく楽しむためにはどうすればいいんだろう?と考えてい色々試してみた結果、これってやっていることは独学に似ているなということで、学びの名著である『Learn Better』と実際に試してみたことをつなげてみたいと思います。
美術館だけでなく、旅行などをさらに楽しむためにも使えそうです。
さて、『Learn Better』では以下の6つのステップを推奨しています。
価値を見出す
目標を決める
能力を伸ばす
発展させる
関係づける
再考する
そして、今回実際にやったことがこちらです。()内に『Learn Better』のどのステップに対応しているかが書いてあります。
絵を楽しみたいと考える(価値を見出す)
好きな絵を3つ見つける目標を立てる(目標を決める)
Kindle Unlimitedでマティスに関す本や雑誌を読む(能力を伸ばす)
マティス展へ行く(能力を伸ばす)
覚えたいことをAnkiに入れる(能力を伸ばす)
過去のノートを確認(関係づける)
マティス展についてのメモを振り返る(関係づける)
それでは『Learn Better』のステップに沿いながら実際に何をやったか見ていきたいと思います。
1.価値を見出す
自分にとって価値があるものほど、より効果的に学ぶ事ができます。
英語を実際に仕事などで使うのか、それともなんとなく学びたいだけなのかによって同じ教材からでも得られるものは大きく変わるはずです。
この価値については「絵を楽しみたい」と、自分なりに価値を見出しているのでOKでしょう。
2.目標を決める
具体的な目標を決めておくことで、何をするかが明確になります。
今回はあくまで楽しむための目標として「好きな絵を3つ選ぶ」と目標を決めました。
知識を学ぶための目標であれば、「マティスの絵の技術について理解する」といったことになっていたと思います。
3.能力を伸ばす
目標を決めたら、能力を伸ばすための行動ですね。
今回はお手軽にKindle Unlimitedで予習し、マティスの絵の特長としてフォービズムなどのキーワードがあることを把握しました。
実際にマティス展で絵を見て、「これがフォービズムなのだろうな」とそれっぽいことを考えたりしました。ちょっと一歩前進した感覚です。
すこし観方に深みがでた気がします(多分)。
あとはフォービズムなどの用語は覚えておきたかったのでAnkiに入れました。
4.発展させる
この段階は基本からはみだす、守破離の離のところなので、まだ時期尚早ですね。
5.関係づける
学んだことを他のことと関係づけることで、より深く学ぶ事ができます。
関係づけるための作業として過去の自分の書いたメモからマティスで検索してみると、こんな文章がでてきました。
3年前のたまたま見たテレビ番組のメモです。
ミッフィーの絵本に使われる色は実は青、緑、黄色、オレンジの4色しか使われていないのですが、これはマティスの影響なのだとメモしてあります。完全に忘れていました。
子供の本棚にあるミッフィーの絵本とマティスは関係づけられます。
他にはマティス展で思ったことをメモしておいたので、それを次の日見直しました。
なんでこの絵が好きなんだろうといったことを、今までに気に入った絵と比べたりするとおもしろいですね。
6.再考する
学んだことが正しいとは限りません。再考することが必要です。
私の場合は過去の同じ日のメモを毎日振り返っているので、来年の同じ日に振り返りができます。
振り返ったときに自分の思ったことやメモを再考することができるでしょう。
また出会う日が楽しみです。
というわけで今回は美術展を楽しむためにやってみたことをご紹介しました。実際にやってみて楽しみ方が変わった気がします。
旅行や博物館、コンサート、仕事にも応用できそうです。
自分にとって使えそうなものはないか、ぜひ考えてみてください。
📚 📚 📚
▼購読や最新の記事は以下のリンクからどうぞ。
よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは独学同好会の運営や執筆の資料購入に使わせていただきます。