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「自分の頭で考える人」を面倒くさがらないことの大切さ

こんにちは。MAIです。今週ミッドタームの試験が2つ終わってホッと一息。息子の春休みと重なったため、1コマ3時間の授業&テストに子どもも連れていき、私の悪戦苦闘を隣でみてもらいましたw 昨日のリーダーシップクラスの論述試験は難しかったー!試験の後、今期最後のスケートに行って気分転換してきました。

さて、今日はリーダーシップの授業で教授が言っていた内容と、学校帰りにクラスメイトと話したことが印象的だったので、書きとめておこうと思います。

私は今、MBAでリーダーシップの授業をとっているのですが、ある教授の発言がとても印象的でした。

「クリティカルシンキングはトレーニングを積まないとできるようにならない。イシューから深堀りし、常に論理的かつクリティカルに思考する癖をつけることが大切。」

「思考のトレーニングを重ねることはとても大切で、将来的にそうした思考を必要としないポジションは、AIやツールに取って代わられる。そうなると、何が起きるか?マネージメントの難易度が今よりもぐっと上がる。自分の頭で考えられる人達のマネージメントは、とても難しいからだ。」

私が以前働いていた、メルカリなどもまさにそうで、自分の頭で批判的思考ができる自走力の高い社員が集まっていたので、マネージメントは大変そうでしたw 目標に対して、あれこれ批判せずに、従順に従うメンバーの方が、マネージメントは楽だからです。

そんなことを思っていた帰り道、中国出身のクラスメイトと話していたら、彼がびっくりすることを教えてくれました。

「中国政府や中国企業は最近、海外で教育を受けた若者を歓迎していないんだ。彼らはオープンマインドで、上の言うことを聞かないから。決まったことに対して従順に進める人をトップは求めているみたい」

彼はNYの大学を卒業した後、母国で数年働き、カナダに移住しMBAに通っています。面白くて、ノリも良くて、授業でも積極的に発言していて、北米がとっても合っている雰囲気。中国で数年働いたけれど、言論統制もあり窮屈で、カルチャーや働き方が合わないと語っていました。あと、中国からはイノベーションは生まれていない。米国をはじめとした海外のイノベーションを真似した製品ばかりだと。

それを聞いて、私はドキッとしました。日本と重なる部分が垣間見えたからです。今日本は、若者が海外に出なくなって、イノベーションも生まれづらく、国際競争力が低下している状況だけれど、「自分の頭で考える」若者が増えたら、それを政府や企業は疎ましがるようになるのでは?もしくは、一部の企業はすでにそう思ってたりする?

発展途上の国やビジネスステージでは、批判的思考などをせずに、トップが決めたことを猛スピードで遂行できる人が重宝されがちです。でも、それだとイノベーションは生まれづらい。イノベーションの創出には、クリティカルシンキングが不可欠だと私も思います。

日本からもっとイノベーション創出を増やすためにも、「自分の頭で考える」めんどくさい若者を育てていく覚悟が、私たちには必要なんだろうな。

私は娘と息子に、「自分の頭で考えて、自分で人生を決められる」ように、小さなことでも本人達に考えさせて、自分達で選択させてきたので、「自分の頭で考えることが疎ましがられる社会」ってとても怖い。そうならないように、私たち大人が変革すべきことが、教育の場や職場においてもたくさんあるとあらためて感じました。


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