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【つかまり立ちの気配り】1/29の短篇

困っている人がいたらさり気なく声をかけてサポートする。
それは理想の気配りだろう。
私のそれは、まるで幼児がつかまり立ちするがごとくぎこちない。
第一声は「あ、あのう」。
なんともたどたどしい声掛けから始まる。
余りにもたどたどしいから、声をかけられた人はびっくりする。
大体「えっ」というリアクションが多いだろうか。
相手はその隙にこちらの行為が必要かどうか考えている様子。
つまり押し付けがましい親切をしなくて済むし、本当は断りたかったと相手に思わせずに済む。
ただこのやり方がかっこいいかどうかというと、不格好出し、スマートではない。
さっとスマートに誰かをエスコートしてみたい。
つかまり立ちしながら今日も思う。