スーパーシニア活力レシピ.03 仕事編③ モチベの保ち方
シニアワーカーが増える中で、いつまでも元気で生き生きと輝く「スーパーシニア」を目指す過程を、ジャンル別にレシピ化するこのシリーズ。
今回は仕事編③として、シニアの仕事に対するモチベーションの保ち方についてのレシピだ。
レシピ03. LLMを業務サポーターとして使う
日本企業の業務効率化が進む中、シニアであっても、ITやデジタル技術の積極的な利用は避けられない。
しかしながら、「ITやデジタル」は、シニア世代が仕事をする上で、モチベーションを下げるキーワードでもある。
さらに「学習」=「勉強」が根深く刷り込まれている世代であるため、従来の座学とは別の習得方法が必要だ。
ここで役に立つのが、LLM (生成系AI)である。
LLMの登場により、ITやデジタル技術を学習するためのハードルは、半年前に比べて飛躍的に下がった。
「習うよりLLM に尋ねて慣れろ」という時代が到来したのだ。
OutlookやExcelのマイナーな機能の使い方を始め、EXCELマクロであっても適切なコードを提供し、その実行方法まで詳しく指導してくれる。
さらには、プログラム言語のPythonでのコード作成も可能だ。
質問の意図をかなり正確に読み取ってくれるので、失敗を恐れず質問を続けられるのが嬉しい。
LLMに質問を繰り返していけば、いつのまにか、ITやデジタル技術についての学びが進み、仕事のモチベーションも維持しやすくなる。
しかし、だからと言って、ただ闇雲に質問すればいい、というわけではない。
活用のポイントは、LLMとの対話を、丁寧で知識豊富だが間違いもある「人間」とのSNSでのやりとりと捉えることだ。
予想通りに反応が返ってくる通常のITシステムとは異なり、LLMとのやり取りは、人との関係のように、期待値を上げ過ぎずに接するのが望ましいのだ。
もちろん最初のうちは質問の仕方がわからなくて、「使えない」答えも多いだろう。
だが、それでも人間と話すときのように根気強く質問を続けているうちに、「業務サポーター」として付き合うコツがわかってくるのが、LLMだ。
肩の力を抜いて向き合ってみて欲しい。
このレシピは、勤務先で情報漏洩の無いタイプのLLMを導入していることが前提だ。
その環境が今は無い場合もあるだろう。
Bing Chat Enterpriseのように、Microsoft365の契約によっては無料になるものも出てきてきている。
将来的には、どの会社にも、LLMが導入されていくことは間違いない。
今のうちから積極的に利用して、自分のモチベーション向上に役立てられたら幸いだ。
次回は、「仕事編④ ウェルビーイング」だ。
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