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しごとまわり日記/明け方の罪悪感。

2016年4月16日土曜日

午前2時過ぎ、帰ってきた夫に
残り物のトマトソースを温め
パスタをつくる。
レッドオニオンと白髪ネギとツナを
胡麻油と酢と醤油で和えて
冷や奴に乗せた簡単サラダも。

熊本の地震報道を
深夜のリビングで一緒に観る。
余震と本震が交互に来て
当初思っていたより
もっとひどいことになっている。

夫の仕事も佳境でいますぐに
持ち場に戻りたそう。
こういうときアドレナリンが
出っ放しになっているのが
隣の業界だからよく分かる。

大きな事件や災害があると
私もかつてはそうだった。

たとえば東日本大震災。
連日の交代夜勤と寝不足で
疲れているはずなのに
異様なテンションで
いくらでも働けた。
自宅に帰っても、仮の住まいに
戻ってきたかのように落ち着かなかった。

非常事態や緊急事態にひとは
それぞれの仕事に没頭することで、
事態を受け止めようとする。
仕事はひとの役に立つし
そして自分自身も救われる。

いま、わたしは小さな子供がいることで
仕事の前線のようなものを外れている。
1歳と4歳は、
わたしが仕事に出かけっぱなしに
なってしまったら
守ってくれるひとがいなくなるから。

この選択に迷いはないのに、
夫や同僚たち、
テレビの向こうの被災地で
働くひとたちの姿を見て
なんともいえない
いたたまれなさというか
不甲斐なさを
自分自身に感じてしまう。

そして、そう感じることについて
子供たちへの罪悪感のようなものがある。

なんとなく不安に駆られ
ろくに備蓄していない我が家に
缶詰めやパックご飯など
Amazonで注文する。
同じようなひとが多いのか
サイトがやたら重い。

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