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般若心経 舎利子

般若心経は観自在菩薩が舎利子に語りかける形式になっている。
その舎利子は、シャーリプトラという実在の人物。
釈迦の弟子の中でも、智慧第一と称された。
そもそもインド身分制度カーストの頂点裕福なバラモンの家の子として出生。
幼い頃から聡明雄弁だったようだ。
もともとはバラモン、インド古来の宗教を勉強していたけれど、ある日釈迦の直弟子アッサジに出会い、「釈迦の因縁の教え」を聞き、釈迦の弟子に転向した。

「世の中の森羅万象は全て因縁により存在する」
全てが神の意志ではなく、「因縁」と言う。

執着や妬みや争い等、人間世界の救いがたい問題は、全て自我より発生する。
そして、その自我というものも、因縁により仮に具現したともの。
因縁の法がわかれば、自我のこだわり、苦しみがなくなる。
おだやかな気持になる。
舎利子は、そのように捉え、釈迦の弟子に転向したと言われている。

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