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やっぱり少し霊感がある話



南部です。

以前、霊感に関する記事を書いた際にもお話ししたのだが、私の母はとんでもない霊感の持ち主で、私に関しては幽霊は見えないが「この場所やばい」「この人なんか憑いてる」「こいつペットボトル用ゴミ箱に普通のごみ入れそう」「こいつ”先っちょだけ“って言いそう」くらいのことはわかる。

私は以前よく通っていた道でどうしても脚が重いような気持ち悪い感覚を覚える箇所があり、その道を避けるようになった。
「あの場所ってなんかあるのかねえ」
と母にボソッと言うと母は恐山のイタコの如く
「あのあたりは昔処刑場だったの。しかもそこで行われていたのは罪人の四肢の先にわざと動きの遅い牛を縛り付けて、ゆっくり痛みを味わわせて処刑する場所だったの。昔の人って怖いよねえ」

と言うのだ。

思い返せば、6歳から“ママ友めんどくさいスタンス”の母に一人で習い事に通わさせられていた私はある日お稽古の終盤でいきなり「なんかこわい、今日の帰り道に絶対怖いことが起きる」という思いが脳裏をよぎった。そのまま心臓バクバクで歩いていると民家から少年が叫びながら飛び出してきた。その少年を追う両親は夫婦喧嘩をしていたらしく、お母さんは「あんたのせいで!」とお父さんをボカスカ殴っていた。
なんて経験があったり、

先日あるネイルサロンに行った際も新築のキレイな建物になぜか恐怖を感じつつ、いざ入店し、こわいから楽しいお話しをして盛り上がろうと思い
「なんか怖い話ありませんか?」
と初対面のネイリストさんに聞いた。
「ここ!女の子のオバケいるんですよ!締作業本気地獄也!!!」
と言われたのだ。
「ですよねー!特にエレベーターやばいですね!」なんて言うのもその場所で働いている方に失礼すぎるので「ええ〜キレイだから全然わからなかったです」と言うしかなかった。

私は何かを感じる力はあるのかもしれない。

最近またそれを決定づけることが起きた。

二年ほど前のある日の夜、仕事で遅くなった私は誰もいない檜町公園を愛犬と散歩していた。
ブランコが揺れているではないか。
風もないし、周りに人はいない。それに真横の同じ作りのブランコは全く動いていないのだ。
面白いので五分ほど眺めていたがずっと動いている。
その様子をインスタグラムのストーリーにあげると反響がすごかった。Twitterにあげればバズっただろうにと、自分を責めた。幽霊なんかよりもずっと悪辣で我々に不吉をもたらすのは承認欲求ではないか。

そんな承認欲求に取り憑かれた私のストーリーをみて母は、
「こわぁ〜い!こんなの撮影するなんて、まいちゃんって、変なの〜っっ!!(^o^)」と言った。霊感のある母でさえも霊魂よりsnsの闇に恐怖を覚えたようであった。

そして先日、一人で曰く付きの土地とそのエピソードを調べるという遊びをしていた時のこと。

檜町公園ー。

その昔毛利家に支えていた召使いの女性と侍が恋仲になり、身分の違いから叶わなかった恋を嘆き二人は公園内にある池のほとりで心中したのだそうだ。

やはり何かあったのだ。

私は今後、引越しを考えている人の新居をみたり、恋人の相性を見たり、
マルチ勧めてきそうな男かどうかの見極めをしたりする仕事でもできるんじゃないかと思う。
ご所望の方は、ご一報ください。交通費と美味しいご飯でみてあげます。

ちなみに”女性がこう言っていた“という趣旨の説明をする際に、女性の発言内容をわざと甲高い声を出して再現する男はモラハラの可能性が高いです。

そして中身スカスカの格言をストーリーに載せるも二箇所くらい誤字ってる人は多分マルチです。


終焉

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