無気力な作品へ愛を。

(この文は特にまとめられてない文です。)

アイドルになるちょっとまえの私はよく何かから逃げてしまっていた。

何から逃げていたのだろう、考えてもよくわからない。私のことを考えてくれてる人はほとんどいないはずなのに逃げるものもほとんど無い中で何から逃げていたというのだろう。
逃げてもダメだということはわかっているはずなのに逃げてしまう。誰も追ってはくれないのに。逃げたら逃げた分だけ離れていくだけ谷底に落ちていくだけ。

私だって本当は努力できる才能ある人間になりたかった。でも、才能がないことを知らずに生きていたかった。無力なのを知らずに生きていたかった。

私は何も持っていないんだなと思いながら生きる日々はとてつもなく無気力。
才能ある人間だと自分をだましていかなくてはいけないのにもくたびれた生活だった。もう明日楽しく生きれればいいやと思いながら生きていた。

ただただ周りの子たちが創る作品が羨ましかった、素敵だった。なんであの子はこんな素敵な作品を作れるのだろうか考えても考えてもわからない。自分の作品がそこにあるだけの物のように感じられた。自分の作品への愛が薄れていたときだったのかもしれない。自分の作品は自分が愛さなくちゃ誰が愛してくれるんだと思っていたのにそんなことを思ってしまった自分に腹が立った、腹が立っても無気力なままで次の作品は作りたくなくなってしまった。

またそんな時期になってる。どうしたら作品を愛せるのか愛したい愛したいのだけれど、愛とは何かまで考えてしまいそうになって考えるのをやめてしまう。
制作途中の作品が寂しそうに私を待っているような気がするのだけれど、もしかしたら作品も無気力な状態で私のことなんか待ってないのかもしれないと考えると怖くなる。
作品が私のことを待ってなくてもいいから一方的な愛を注げるくらい強くなりたい。

才能がないのを知ったからこそ作れる作品、愛のある作品を早く作りたい。早くしっかりと向き合いたい、そう思ったからこの文を書いた。


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