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「えんずい」は、「てやんでぇ~い」や「あばよ」などと同じジャンルです…。

日本には、たくさんの方言があります。
東京にだって、江戸弁があります。江戸弁というより、「江戸言葉」の方がイイかな。
「てやんでぇ~い」とか「あばよ」とかが、代表例でしょうか。

僕は、つい「関西弁」と言ってしまいますが、考えてみれば「大阪弁」ですよね。「京都弁」「関西弁」「神戸弁」は、なんか変です。
京都も神戸も、どっちも関西ですから。

大阪の言葉は「大阪弁」というのが、きっと正しいのでしょう。

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僕は、生まれも育ちも岩手県宮古市です。
高校卒業後は、東京で、独身寮に住みました。

田舎で使っていた方言と、標準語とが、文字にして違っているなら、すぐに直すことができました。

例えば、田舎では「捨てる」ことを「投げる」と言います。

「このゴミ、投げといて」と言うと、
「え? 投げる?」と、質問されてしまうので、(あ、コッチでは「投げる」って言わないんだ)と気づきます。
そして、標準語の「捨てる」を思い出します。

1~2ヶ月も、戸惑われたり、質問されたり、笑われたりを繰り返すと、この場合の方言は言わなくなります。

逆に、1年経っても2年経っても、なかなか直らないのがイントネーションです。アクセントです。

文字にした場合、同じですから。
だから、相手に意味は伝わっています。戸惑ったりはしないのです。
親友や友人レベルではなく、単なる知人レベルの仲では、指摘などしてくれません。

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僕は、20歳の時、当時28歳の上司と、牛丼の吉野家に入りました。
食べ終えて、雑居ビル7階の会社に帰ると、上司が言いました。

「じょーじ。吉野家でみんなが、お前の注文に笑っていたの気づいたか?」

「え?」

「みんな、クスクス笑っていたじゃないか」

そう言われれば、そんな光景を思い出しました。
クスクス笑っていたり、笑いをこらえているような表情が、映像となって甦りました。

「お前が、『並み、味噌汁、まご』って言うから、みんなクスクス笑っていたじゃないか」

社内が「どっ!」と湧きました。
ウケたのです。

僕は、「あっ」と声を出していました。

「ん?」と上司が、僕の、次のセリフを待つ表情をしました。

「あれ、オレを笑ってたんですか…? そういえば、あの感じは毎回あった気がするけど…」

「そうりゃあ『まご』はウケるよ」

またみんなも笑いました。

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僕の田舎には、

「えんずい」


という方言があります。

「ああ~、えんずい」とか、
「なんか、えんずいな…」
などと使います。

延髄ではありません。

延髄(えんずい)は、脳幹のうちもっとも尾側の部分であって、吻側に橋、尾側に脊髄があります。 後頭骨に開いた大後頭孔という穴を通る。 背側には下髄帆を挟んで小脳があります。 嘔吐、嚥下、唾液、呼吸および循環、消化の中枢を含み、生命維持に不可欠な機能を担っていて自律神経の中枢です。

意味は、「窮屈きゅうくつ」「しっくりこない」という意味です。

「さっきの猪木の延髄切り、なんか、えんずい感じだったよな」

などというダジャレも、岩手県宮古市なら可能です。

延髄斬り ⇓


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岐阜県や愛知県などの東海地方では、

「メガネをはめる」
「老眼鏡をハメる」

とは言いません。

これは、言い間違いです。
方言ではないそうです。

発言者であり岐阜県出身愛知県在住の、ゆかりちゃんに確かめましたので、確実です。


僕は、ゆかりちゃんが大好きです。






おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1432話です

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読むと、恋人ができてしまう自分に変わります。

「考え方」ですから、若者だけでなく中年にも初老にも参考になります。

人生100年時代。
40代、50代、60代、70代でも、恋は必要です。(僕の主観です)
そばにいるパートナーは必要です。(僕の感想です)


いずれにせよ、Kindleアンリミデッド会員でしたなら、無料で読めます。

ご一読いただけたら幸いです。



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