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第299話 大河ドラマ『麒麟がくる』の、【ぎふ可児 大河ドラマ館】に行ってきた


おととい、そぼ降る雨の中、ゆかりちゃんと仲良く行ってきた。

【ぎふ可児 大河ドラマ館】だ。

(可児は、「かに」と読む。可児市だ。)


僕は、もともと歴史好き。だから大河ドラマも大好きだ。

ゆかりちゃんは、そんなに歴史好きではなかった。だから、大河ドラマをこれまで観たことがなく、今、放送中の『麒麟がくる』は、ゆかりちゃんにとっては、人生初大河ドラマなのだ。


◆大河ドラマ館の概要

・会場:花フェスタ記念公園(可児市瀬田1584-1)
 ※花のミュージアム ミュージアムホール
 ※西ゲート入ってすぐ
・期間:2020年1月11日(土曜日)〜2021年2月14日(日曜日)
・開館時間:9:00〜17:00(最終入館16:30)
・入館料:大人500円、小中高生200円、未就学児無料

引用:公式HP ↓ より


◆感想

想像以上に面白かった。見応えも充分にあった。

例えば、ドラマのシーンに良く出てくる、光秀の【お屋敷】。

そのお屋敷の、大きなパースがある。パースとは、建物の外観や室内を立体的な絵で、一定の図法によって描いた透視図だ。一般的に良く見かけるのは、建築家や設計士が、施主がイメージできるようにと描くものだろう。立体的に表現することで 、図面などでは分かりにくい全体のイメージを表現し、未完成物件の完成予想図として使用する。

この大河ドラマ館では、そのパースを基に作られたであろう、精巧なジオラマも展示してあった。

モニターでは、撮影スタジオに【お屋敷というセット】が作られる様子が観れた。超リアルなお屋敷が、大道具さんという職人さんによって作られてゆく。さらに、庭師が【庭】を作る。小さな日本庭園を造るのだ。この、庭師のこだわりや苦労話などの、裏話がメッチャ面白い!

『ザ職人さん』という、イイ顔をされていた。


あまり書きすぎると、これから行く人の期待をイタズラに上げかねないので、具体的紹介は、この程度にしておこう。

要は、メイキングの面白さが、ギュッ、と詰まっていたのだ。


◆可児市 明智光秀博覧会【明智光秀物語】

有料のドラマ館を出て、ゆかりちゃんが、パンフレットにスタンプを押した。2枚中、1枚のスタンプは、押すのを、失敗していた。(シャチハタなのに)(1枚目で失敗なら分かるが、なぜに2枚目で失敗する?)

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※ 左が1枚目。右が2枚目。


建物から出ようかと思ったら、なんか、別な展示のゾーンがあるようだ。こっちは無料のようだ。

ちょっと、寄ってみるか、と足を進めたら、ガイドらしきオジサンが話しかけてきた。

大きな合戦の絵が天井から吊るされている。そのガイドをしてくれたのだ。「山崎の戦いが描かれている」と。

このガイドが面白い!

オジサンは、(ありがた迷惑かも)といった心配をしながら、オドオドと、そして、やや早口で説明したが、いやいや、全然、メッチャ面白かった。

勉強になった。

本物は、大阪城にあると、ガイドさんが教えてくれた。大阪城にも「行きたいなぁ」と思った。


そして、そこから奥のゾーンに進んで行ったら、(広~~~い!)と思った。さっきの【大河ドラマ館】より広い。

ここからは、さっきリンクを貼った公式HPからの引用だ。

(明智光秀の)妻や家臣を思いやるエピソードや、信長の家臣や領主として活躍した有能さを物語る史実のご紹介。
本能寺の変をテーマとした展示ゾーンでは、信長を討つことに至った経緯や、理由に関するいくつかの説、光秀の最後や生き延びたとされる伝説も取り上げています。
他にも家臣やライバルの武将、可児市を含めた全国のゆかりの地も紹介します。


◆【明智光秀物語】の感想

有料の、大河ドラマ館以上に面白かった。

歴史は面白い! そう、あらためて思わせてくれた。歴史には謎があり、歴史にはドラマがあり、そのドラマは過去から続いていて、そして、その後にも続く。

そのときのことを知れば、そこから過去にも興味は広がり、また、そこからその後にも興味は広がる。つまり、歴史というドラマが広がる。

それが、もの凄く分かりやすく展示されていて、例えば、僕の中では曖昧だった【本能寺の変】も、かなり鮮明になった。


僕は、明智光秀軍は、本能寺から、歩いて30分程度のところに陣取っていたと、なぜか勝手にイメージしていた。

早朝、西へ向かうハズの光秀が、陣を出発するその際に、あの超有名な(本当に言ったのか怪しいが)、「敵は、本能寺に有り~~~!!」と叫んで、即、本能寺を襲ったと思っていた。

でも、実際の光秀の陣は、本能寺からかなり遠かった。そういうことが、地図もあるので、メッチャ分かりやすかった。

明智光秀の、謀反を起こした動機。これが『本能寺の変』の最大の謎だが、さまざまな【説】が、とても丁寧に解説されていて、これが最高に面白かった。5つくらいの【説】が、紹介されていたはずだ。(4つか?)

かなり、歴史好きで、かつ、教えることが上手な方が、この展示に携わっている。これは間違いない。

ただ、僕としては、光秀の『嫉妬説』も、可能性ゼロではないと思うのだ。

この時代は、バイセクシャルは珍しくなかったし、特に信長は、美少年・美男子を好んだというではないか。森蘭丸という小姓を寵愛したのは有名で、おそらく、それは史実なのだろう。

つまり、明智光秀は、森蘭丸に嫉妬の炎を燃やしていたのだ。

出会って、その当初は、信長・光秀は、そういう仲だった可能性もあるではないか。光秀は、シュッとしていて美男子だったはず。信長より年上だけど。

森蘭丸への嫉妬で狂いそうな毎日。そんなことに、信長は鈍感。

詳しいことは思い出せないが、光秀は、森蘭丸に鉄扇で打たれたという。そんな事件も起こったのだ。

光秀は、蘭丸も憎いが、鈍感な信長にも、キ~~~ッ!!ってなったいたのかもしれない。

その上、今度は仕事上(武功)のライバルの秀吉の、その秀吉の「補佐に回れ」という命令が出た。

愛する信長からだ。

ダブル嫉妬!!

キ~~~ッ!! の2乗! 

嫉妬に駆られての、本能寺の変。

可能性は、ゼロではないだろう。殺しの動機は、「金」か「恨み」か「色情」というのが、原則なのだから。


まあ、僕の妄想はともかく、【明智光秀物語】は、大河ドラマ館以上の、大満足だった。

あっぱれ!って感じだ。


◆房野さんのnoteが、メッチャ面白い

このまえ、これを買った。

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幻冬舎文庫、『超現代語訳 戦国時代 笑って泣いてドラマチックに学ぶ』だ。

半分ほど読んだが、メッチャ面白い。

紙にしたのは、大河ドラマで歴史に目覚めつつある、ゆかりちゃんへのプレゼントでもあるからだ。(僕だけならkindle)

ゆかりちゃんに、超絶オススメだ。


この本の著者は、房野史典さんだ。お笑い芸人さんで、「ふさの」ではなく「ぼうの」と読むみたいだ。

お笑いコンビ「ブロードキャスト‼」のツッコミ担当らしい。

この、房野さんが、noteを書いているのを知った。


この記事 ↑ なんか、めっちゃスキ。

面白いし、すごくイイ! 分かりやすいし、目の付け所もスゴイと思ったし! 

史実を大事にしようって、その雰囲気も大好き。

一気に、房野さんのファンになってしまった。この房野さんのnoteは、ゆかりちゃんにもおススメだ。

房野さんと、歴史トークしたい。有料でいいから、オンライン歴史座談会(少人数)とか、やってくれないかなぁ。

ほぼほぼ、房野さんの話を『聞く』でイイんだけど、でも僕は、ホンの少しは会話したい。質問したい。

やってくれないかなぁ。

実現したなら、ゆかりちゃんも、光秀のこととか、色々と聞きたがるかもなぁ。



◆【明智光秀物語】に話を戻し、【明智光秀物語】の残念だったところ

・・・。

あるのだ。1つだけ。

それは、・・・お土産。

お土産が、最上級に残念だった。

これは何も、ここに限った話ではないのだが、こういう行政が絡んだ行事の【土産品】って、まー、ヒドイ。

缶バッジって、要る?

採用した人に聞きたい。自分なら、買うの?


『織田信長』とか『明智光秀』と刺繍されたキャップ? 誰がかぶるの?

めっちゃダサいんだけど。いくらお爺さんでも、(カッコ悪いなぁ)って思うって。めずらしく「カッコイイ!」って思うお爺さんは、今度は逆に、キャップはかぶらない。手拭いの方が、まだ売れるだろう。

家紋のTシャツとか、もう、最悪。

買わないし。着れないし。着たらギャグだし。でも、ギャグって思われない可能性もあるし。

まったくもって、予算の無駄遣い。

在庫、一杯出るんだろうなぁ。


お菓子とか、食べ物は、各世代の女性2~3人づつほど、計10人とかに集まってもらって、雑談会議をすれば、きっと良いアイデアが出る。

「こんなのが食べたい」「お土産なら、こうだとイイよね~」とか、自分ならどんなお菓子やお土産を買うのかを、世間話のように、自由にディスカッションさせれば良いのだ。

女性が、10人くらい、わーわー話したら、途中からは絶対に【本音】が出る。少なくとも「こんなのは買わない」という、超NGを、いくつも把握できて、大失敗をさけることは確実にできる。


そして、各グッズ。

これは、要は、デザインがダサすぎる。

部屋に置きたくない、着たくない、かぶりたくない、身に付けたくない、持ち歩きたくない、って、そういうデザインなのだ。

「明智光秀っていう、名前を入れて」とか、「家紋を入れて」とか、「もっと大きく」など、まず間違いなく、素人が口出しをしている。

デザイナーに、「あなたなら『買う』、あなたなら『着る』、あなたなら『かぶる』、あなたなら『置く』、あなたなら誰かに『プレゼントする』、そういうモノを考えて、そしてデザインしてください」と、丸投げした方がイイ。

予算も明かして。そして、一切口を出さない。

これが、1番イイと思う。

とにかく、お土産は酷かった。(丞持(じょーじ)の辞書に「遠慮」なし)


◆〆

「僕が、お土産グッズの責任者、もしくはアドバイザーになってあげたいくらいだよ~」

と、僕は、ゆかりちゃんにボヤいた。

ゆかりちゃんは、

「ふっ」

と、鼻で笑った。


くだらないオヤジの【たわ言】には、口で笑うのは勿体ないと、鼻で充分と、まるで、そうとでも言いたげな傲慢な売れっ子女優のように、ゆかりちゃんは僕を、鼻で笑った。

(ちなみに僕は、2枚目のスタンプを失敗して、小声で「ま、1枚は、ちゃんと押せたし…」と言い訳してたのを、やさしく微笑みながら見つめていた。鼻で笑ったりなど、していない)(どちらが、どの村かしら)


僕は、そんなゆかりちゃんが大好きなのだ。




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