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晴れ男ゆえに、安土城…登れず

僕は、安土城の登り口まで行っていながら、なんと、

登らなかった

という経験があります。2021年3月のことです。


* * *


妻のゆかりちゃんから、

「ひろみちゃんとラコリーナに行きたいの」
「クラブハリエのバームクーヘンを食べに、滋賀まで行こう!」
「じょーじ! 運転、お願いね」

という、ご指示を受けてのドライブでした。

予定は、

①ラコリーナへ行く
②そこでバームクーヘンを購入する(&食べるかも)
③近いから、安土城へ行く
④近いから、三井アウトレットパーク滋賀竜王へ行く

でした。


「じょーじはノートパソコン持ってって、文筆すればイイやん」
「私とひろみちゃんは、アウトレットパークで買い物するからさ」
「喫茶店代、おごってあげる」

ゆかりちゃんの脳内には、その日のイメージが出来上がっています。
僕は、運転手を任されたワケです。

安土城!


信長の築いた安土城。天守閣はなくても、その城跡に寄れるのです。
こちらから「行こう!」と説得したいほどの場所です。

喜んでドライバーを引き受けました。


当日、天気が心配でした。
午後は雨の予報で、降水確率は80%。

ゆかりちゃんが、

「じょーじ、天気、頼んだよ」

と、僕を頼りにしました。僕は、自他共に認める晴れ男なのです。


行きの車中は、ガールズトークです。
美女2人は後部座席です。

ラコリーナでは、バームクーヘンを買って、お茶をしました。


クラブハリエのバームクーヘンは、ゆかりちゃんの大好物です。

さあ、次はメインディッシュの安土城です。
ナビをセットし、安土城へ車を走らせます。

街には、いたるところに『信長』の文字があり、否が応にもテンションが上がります。

(信長が築いた城かぁ ドキドキ)
(その城跡かぁ ワクワク)
(『天守閣』って、安土城が初めてだったハズだよなぁ ワクワク)

僕の心が喜んでいます。

安土城跡の、無料駐車場に到着しました。
3人とも車を降ります。

登り口まで歩いて移動しました。


ここで、

「上まで30分もかかるらしいから、登るのはムリかなぁ」と、

信じられないセリフを、ひろみちゃんがほざきました!

僕は、わが耳を疑いました。

発言者が、もし、ゆかりちゃんだったなら、
「は? なにバカなこと言ってんの」と、相手にしなかったでしょう。

冗談なら、なかなか面白い冗談です。

でも、ひろみちゃんは本気で言っていました。
それが態度と空気感で分かるのです。

(ひろみちゃん、登りたくないんだ)

普通なら、僕は説得します。
説得をためらったのは、そろそろ雨が降りそうなのです。

登って30分。
上で10分。
降りるのに30分。

・・・雨雲が来るなぁ。

僕は、その日はず~っと、雨を気にしながら車を運転していました。
安土城には登らずに、即、アウトレットパーク滋賀竜王へ向かえば、雨が降るまえに到着できそうです。

アウトレットパークについて建物内に入ってしまえば、雨のダメージは小さくてすみます。

しかも、ひろみちゃんは「登りたくない」と言っています。
雨で、足を滑らせて転ぶ可能性だってあります。

僕は、あきらめました。
安土城の下まで行って、そこから登ることなく去ったのです。

久しぶりに、後ろ髪を引かれました。
後頭部が禿げるかと思いました。

安土城WEBサイト ↓


アウトレットパーク滋賀竜王に着いたとき、まだ雨は降っていませんでした。

車を降りて、建物に入ります。このアウトレットパークは、雨が降っても、ほぼ、濡れることなくショッピングできる設計なのです。

そのときです。
駐車場についてから5分かな。建物に入って、2~3分です。

土砂降りの雨が降り出したしました。

空は、晴れ男が建物内に入ったのを確認して、雨を降らせた。
正に、そんなタイミングでの土砂降りでした。


今日は、そんなことがあったなぁ、という記事です。


* * *

この記事は、千世さんの記事にインスパイアされて書きました。

千世さん。
こんなワケで、僕は、登るのに、どのくらいシンドイか分かりません。

30分歩くそうです。
石の階段でした。


◆〆

クラブハリエなら、僕は、バームクーヘン以上にリーフパイが好きです。


ゆかりちゃんは、バームクーヘン推しです。
僕は、ゆかりちゃん推しです。

ゆかりちゃんが大好きです。






チャオ!


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1069話です
※この記事は、過去記事の書き直しです


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