見出し画像

オモシロイ寝言って、AIには作れない!

2017年12月22日のことです。
この頃、僕たち夫婦は、1つのセミダブルベッドで寝ていました。

「無銭飲食? 私は追っかけるよ」

ゆかりちゃんが、寝言を言いました。
枕元のデジタル時計を動かして、確認すると、時刻は深夜の1:04です。

枕元のデジタル時計
少し動かすと、赤く光ります
しばらくすると、また、消えます


ゆかりちゃんは、目覚めているかのように、明瞭に発言します。
でも、寝言です。

夢の中で、誰かとお話しているのでしょう。
話し相手が、「無銭飲食されちゃった」とでも、打ち明けたのでしょうか?

ゆかりちゃんは、「私なら、泣き寝入りなどしない」と思って……。
それどころか、「そもそも私なら逃さない」と、そう思ったのでしょう。

そして、

「無銭飲食? 私は追っかけるよ」

という発言になったのです。

僕は、なんとなく、そんな想像をしました。


「ダイソンが当たった」

また、ゆかりちゃんが寝言を言いました。
デジタル時計は、深夜1:10です。  

ダイソンの、羽のない扇風機を、ゆかりちゃんは欲しがっています。
予算オーバーなので購入してはいません。

きっと、福引か何かで、ダイソンの羽のない扇風機が当たったのでしょう。
僕は、なんとなく、そんな想像をしました。


(ん? まてよ……)と、僕は考え直しました。

もし、さっきの寝言と、6分後の今の寝言が、
”続いている同じ夢”だったなら、どうだろうか。

そう考えたのです。


その場合は、こうでしょう。

相談者は、きっと、ゆかりちゃんの友人でしょう。
その友人のお店(飲食店)に、ゆかりちゃんがいます。
遊びにでも行っていたのか、例の無銭飲食問題の話し合いかもしれません。

そこにお客さんが来て、ランチを食べました。
そして、お金を払わないで逃げたのです。

5分前に、偉そうなことを言ってしまったゆかりちゃんは、無銭飲食したやからを、捕まえてあげなければなりません。

お店には、ダイソンの扇風機がありました。
もしくは、ダイソンの掃除機があったのです。

ゆかりちゃんは、逃げるやからに、皿やマグカップやメニューや灰皿や、とにかく手当たり次第にモノを投げました。
投げるモノの中に、ダイソンも含まれました。

ガンッ!

ダイソンが、無銭飲食者に命中しました。
無銭飲食者は、ふらふらしています。

「ダイソンが当たった」

そう、ゆかりちゃんはツブヤキました。

倒れ崩れる無銭飲食者に、友人が近づき、現行犯逮捕することでしょう。

こんな想像をしました。

6分前に、なんか偉そうな言い方で、

「無銭飲食? 私は追っかけるよ」

って、言ってましたからね。
そのくらい、やりかねないですよね。


現在は、お互いの熟睡を優先して、寝室を別にしました。
このことを提案したとき、ゆかりちゃんは、泣いて&わめいて反対しましたが、今は熟睡の大切さを理解してくれています。

残念なのは、寝言ネタが増えないことです。
これは、ゆかりちゃんも、

「私の寝言、めっちゃオモシロイからさ~。メモに残せないの、もったいないよね」

と、同意しています。

音に反応して録音してくれる、そんなレコーダーって、あるのかなぁ。
ゆかりちゃんの寝言の面白さは、AIにも真似できないことなので、
最高のコンテンツになりそうなんですよね~。


ちなみに僕は、
寝言を言っても、言わなくっても、ゆかりちゃんが大好きです。






チャオ!


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1037話です
※この記事は、2回か3回目の、書き直し記事です


コメントしていただけると、めっちゃ嬉しいです!😆 サポートしていただけると、凄く励みになります!😆