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【小説】ホテルNOBLESSE #5

この記事は小説の下書きです。
思いつくままに書き残すメモです。
ちゃんと作品とする際には、当然書き直しますし、順番も組み替えることでしょう。
つまり、この記事を読んでくださる方への配慮に欠けます。
僕が僕のために書き残すだけなのです。
小説ですので、固有名詞や人物名は全て架空です。フィクションです。



客室清掃業務の「デスク」というポジション名は一般でも使われているのか、それともホテルNOBLESSEノブレス川口の客室清掃だけの通称なのか、僕には分からない。

「デスクには、大きな3つの任務があります」と、僕は村山さんに説明を始めた。

「1つは、指示書の作成です。これから取り掛かります。
 2つ目は、お客さまがチェックアウトした部屋を開ける作業。
 3つ目は、消耗品の補充とリネンの発注です。
 ここから、あえて独り言を言いながら作業します。見て覚えてください」

僕は、そう言って作業に取り掛かった。

「これは、朝、フロントに寄って持ってきた『キーピングレポート』です。その内容を、この指示書に書き写します」

村山さんは黙って聞いていた。
メモとペンを持っている。
基本無口。必要な時は短く簡潔に話す。23歳とは思えない落ち着き方をしている。

「これがシフト表。
 ここが今日来るスタッフ。
 四角のマークはチェッカー。今日は藤川さん…。
 この用紙の裏面を使って、今日のスタッフを書いて・・・。
 書いた後、必ずチェック。
 何でも2度チェックするようにしています。痛い目にあってね。
 スイートやツインなど大きな部屋は、ええっと・・・」

マウスを操作して、ホテルのシステムを起動する。
客室の稼働や、連泊やチェックアウトなどが分かる画面を出す。

何を行なっているのか。
なぜ行なうのか。
そんなことを説明しながら、いつもの作業を行なった。

つい解説が長くなる。
教えたがりの僕の悪い癖なのだ。

その日は、複雑な対応が不要で単純だった。村山さんの初日だからと神が配慮を施したかのような基本的な説明だけで済んだ。
レアケースは追々、嫌でも経験することになる。

村山さんは、「次は自分にやらせてください」と言った。
やる気満々だ。

立派な青年だと思った。


#6に続く







※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1404話です
※これも「エッセイの1話」と言い切ります
※僕は、妻のゆかりちゃんが大好きです

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人生100年時代。
40代、50代、60代、70代でも、恋は必要です。(僕の主観です)
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