デザイナーでもクリエイターでもない私が「デザインフェスタ」に初出展した話(その3.お金どうするよ編)

デザイナーでもないしスキルもないけど、デザフェスに出てみたい人のための『貧弱クリエイターがデザフェスで失敗しないコツ3選』、今回で最終回です。

ちなみに前回の記事はこちら(商品編)こちら(ディスプレイ編)

そんなわけで、ラストはこれです。

その参. 価格は虚勢を張りまくれ

もうこれはタイトルがすべてだ!これに尽きる!!


そもそも、デザフェスに出展するためには、ブース代が必須。

それから、人数によっては出展者パス代、物品をレンタルする場合はその費用、それから場合によって駐車場代などがかかります。


私の場合は必須費用がこんな感じ。

・ブース代(Sブース、土曜のみ):12,600円 

・レンタル(T-232/会議用テーブル): 3,550円


これに加えて、

・原材料費

・ディスプレイ費

・当日交通費

などがかかっていきます。


ちなみに、本当はここで収支全部出そうと思ってたんですが、一緒に出展した友人の収支とかもあるし書いてみたらものすごくややこしかったからやめました。ゆえにこのへんはご想像にお任せします。


で、実際に出展を考えている方が気になるのって「結局売れるの?」「ていうかぶっちゃけ黒字になるの?」ってことだと思うんですが、

私に限って言えば、初出展は赤字でした。残念!


というわけで「最初から大儲けでガッポガッポ!儲けたお金で焼肉祝勝会じゃー!」とかは全然ムリだったんですが、その上で学んだけっこう大事な値付けのコツについてです。


私の場合、初出展で大きく間違えていたのは「商品の値段」でした。

例えば、このキーボードステッカーとかは、初出展時は「1枚20円」でした。


2,000円ぐらいのアクセサリーや、10,000円を超える革製品も多いデザフェスだと、通りがかった他のクリエイターさんに「えっ?!」とつぶやかれるレベルの価格です。ここだけミャンマーの屋台なんじゃないかというぐらい、人件コストをまるで無視した良心価格!


なんでこんな価格にしていたかというと、ひとえに「商品に自信がなかったから」です。

初出展の時はステッカーに「ラミネート」と呼ばれる加工をしておらず(※ラミネートの存在を知らなかった)、お金をもらって売る「商品」としての耐久性が不安だったので「可能な限り安くしよう」と思っていました。

その結果としてこの「逆に小銭が増えて面倒くさい」みたいな価格にしたんですが、今から思うと

何やってんねん

って感じがすごい。がんばれ私。



何が間違っていたかというと答えは2つ。

1.そもそもデザフェスでは「安さ」が求められていない

2.ブルーオーシャン戦略の意味がない

です。順番にいきましょう。


1.そもそもデザフェスでは「安さ」が求められていない

前の記事にも書きましたが、デザフェスに来場される方の多くは「ここでしか買えないもの」「おもしろいもの」を探している方がほとんどです。

「普段買っているブックカバーが高いから、安いものを探しにデザフェスに来た」という来場者の方もいるかもしれませんが、けっこうマイノリティなのではないかと思います。

多くの方は「デザフェスでしか買えないものが欲しい」というモチベーションで来場されているはずです。


※ただし、服飾類や革製品のような「そもそも流通価格が高いもの」は「安くていいもの」を探されている場合があるので、商品ジャンルにもよると思う。

ただ、最初から4桁超えるような高額商品を作る貧弱クリエイターさんは珍しい気がするので、ここではステッカーや小物のような「そもそもの流通価格が安い商品ジャンル」の話に絞って書きます。


つまり、デザフェスは誤解を恐れず言うと「安ければいい」というより「高くてもいいからクオリティが必要」な場所だと思います。値段より質。


私の例で言えば「商品の耐久性が弱い」のであれば、するべきことは「その分値下げをする」ことではなく「お金をかけて業者にラミネートをお願いし、その分、値段を引き上げる」こと。

「デザフェスでせっかく買った一点モノの商品が3日で壊れた」みたいなことになるぐらいなら、「あと500円高くして丈夫な商品にする」方が向いているマーケットだと思います。


つまり、デザフェスは「安かろう悪かろう」じゃないんだ!これを間違えずに値段と質を考えよう!


ちなみに個人的には、来場者の特徴以外にももう一つ理由があると思っていて、「デザフェスだとお客さんと喋りやすいから」というのもあります。


普段、お店で見た目がまったく変わらない1,000円と3,000円のアクセサリーがあればその時点で3,000円の商品が不利になるはず。

でも、デザフェスなら「これは全部手作りなのでこの値段です」「一点モノでなかなか壊れません」みたいな感じで、その場ですぐに「値段の根拠」を説明できます。だから、値段が高くてもそこまで大きな不利にならない!優しい世界!


そして、私のもう1つの間違いは2.ブルーオーシャン戦略の意味がないことです。

詳しくはこのシリーズの最初の記事に書いてるんですが、あなたが作った商品が本当にブルーオーシャン戦略に従っているなら、その値段はあなたが勝手に決めて大丈夫なはずです。なぜなら、比べられる競合がいないから!


ただその場合、逆にいくらにしたらいいかサッパリわからんという私のような状態になると思いますが、そこはもう思い切って虚勢を張りましょう。

その上で、その値段に見合う商品にする努力をしましょう。デザインだけじゃなくて包装、耐久性、機能性などなど。

デザインやセンスは急に磨けるものではないけど、包装や耐久性などは多くの場合、お金でなんとかなる部分も多いです。業者に頼む、個別で特製の袋をつける、丈夫な素材を使う、とか。質を保つために、かけるべき所にはちゃんと原材料費をかけて、自信をもって商品を売ろう!あなたなら出来るよ!


...とここまで書いておいてアレなんですが、初出展で値段を極限まで安くする大きなメリットが1つだけあります。


それは

売れる数が多いので、お客さんの趣味嗜好がわかること

です。

オンラインマーケティング的に言えばデータが取れるという状態ですね。


前の記事にも書いたけど、初出展のときは「正直、自分の人気商品すらわからない」状態からのスタートだと思います。

ブースもどうしていいかわからないし、接客もやり方がわからない、右も左もわからないけど「次はもっとこうしたい!」「次回はコレを売りたい!」という夢だけどんどん膨らんでいくってもんじゃないでしょうか。


そんな時に何より役に立つのが実際のお客さんの声です。

「これは売れるけど、これは売れないんだ」「手には取ってくれるけど買ってくれないな」とか、次回に繋がる学びを得るためには「とにかくたくさんのお客さんに立ち止まってもらうことが必要」です。もっと言えば「たくさん買っていただけること」が大事。

であれば、初出展は赤字覚悟で大安売りし、そこで知ったお客さんの好みを次回の出展に生かす、という戦略はアリよりのアリだと思います。


あと、初出展でずっとお客さんが来ないのも心折れますしね。私は初出展のとき、自分の心を折らないためだけに「デザフェスみくじ」という無料おみくじを配っていました。


「有料の私の商品は売れないかもしれないけど、無料のおみくじならやってくれるはず!」

「商品は売れなかったけど、おみくじは楽しんでもらえて良かったね、みたいな空気で初出展を終えたい!」

という完全に自分の心を守るためだけのサービスだったのですが、「なぜココでおみくじ?」「無料で逆にうさんくさい」という理由でめちゃくちゃ不評でした。有料の商品の方がよっぽど評判良かったです。これも大事な学びですね!!

そういうわけで、長くなったのでまとめると


デザフェスは値段よりも質。だから値段は安易に安くせず、質にはこだわりを持つ
ブルーオーシャン戦略を取っている場合は、特に強気の値付けをする
ただ、次回以降を見据えるならとにかく「安く」「たくさん」売るのはあり


というものでした。少しでも参考になれば嬉しいです。

あと最後に突然の宣伝告知をすると5月26日(土)のヨコハマハンドメイドマルシェでG-58で出展してるので良ければ来てね!!!(突然の告知)

それでは、あなたもぜひ素敵なデザフェス初出展ライフを!!!

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わー、ありがとうございます!
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まいしろ

役に立つようで立たない音楽や映画の記事をお届けしています。エキサイトミュージック、シネマズPlusなどでも連載中~  note以外の記事→https://twitter.com/_maishilo_ お仕事→maishilo.work@gmail.com

コメント1件

@久保尚人さん

読んでいただきありがとうございます!コメント嬉しいです。ぜひ引き続きよろしくお願いしますー!
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