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【詩】野生の詩

こうやって
ぼくが
パソコンのキーを叩くと
白い画面の上に文字が並ぶ
この一行が
次の一行を生み
さらに次の一行を誘い出す
立ち止まって
また最初の行から
ここまでの文章を読み直してみる
そうやって続きを探している
そういう風にして
すこしずつ
出来ていくような気がしている
なにも約束はできない
この文章が
最後の行にたどり着くまでに
ふわっと浮き上がって
ぼんやりとした
なんでもないような
一つの
野性的な
詩になることができるのか
これを書いている
ぼくにはわからない
でも
考えすぎてはいけない
失敗を恐れてはいけない
最後の一行は
もう用意されているのだから

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