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JPXの砂場:日経先物&オプション考察[230401]

日本取引所グループ(JPX)のデータと時勢のニュースを参考に、相場を考察。


SVBの破綻や、クレディスイスの危機などの話題が取り沙汰されたことにより、日経平均株価は一時、27000を下回る展開となりました。しかし、FRBや各国の中央銀行などが対策に乗り出したことにより、3月16日には底を打ち、その後は28000を超える展開を見せています。

全体

日経平均が27000を下回った時点では、リーマン・ショック再来のような雰囲気が漂いましたが、その時点でも海外投資家が保有するオプションCAL 28000のポジションは+2000でした。日経先物は3月17日のシグマ0を折り返し点として揺らいでいましたが、3月31日の動きからはショートポジションを切るという読み方ができます。4月のSQは、日経平均は28000を上回る予定かもしれません。

ゴールドマン

ゴールドマン・サックスは、2月8日を折り返し点に日経先物を売り、その後-15000のポジションに落ち着きました。3月31日には若干買い戻しを行いましたが、オプション市場では下落基調が続いています。今回のオプション成績は芳しくありません。28000のPUTオプションは760枚保有していますが、1000枚以下なので、明確な方向性は読み取れません。

バークレイ

3月8日を起点に日経先物を15000のポジションで売り、3月20日を折り返し点としてシグマ0に戻しました。また、オプション市場ではCAL 28000を+1200枚しっかり保有しています。

パリバ

日経先物3月限直前に売り圧力を見せましたが、しばらくは動きがありませんでした。しかし、3月30日には+5000枚買い増しを行いました。また、オプション市場ではCAL 28000を+800枚保有し、オプションの売買方向は完全に上昇トレンドを見せています。

バンカメ

他社と比較すると、少ない枚数ですが、3月31日から+2000枚買い増しを行いました。また、オプション市場でも上昇トレンドを見せており、CAL 28250を+1194枚保有しています。

現状から見る限り、来週は上昇トレンドが期待できそうです。ただし、銀行業界においては未解決の問題があるため、SQ(清算値)のタイミングにおいて方向転換が起こる可能性も考えられます。

来週もニュートラルで挑む。


おまけ

8304:あおぞら銀行
最近の騒動で売り込まれている関連銘柄の中では比較的規模の小さい銀行があります。もし、この流れにつられて株価が下落しているのであれば、投資対象として魅力的かもしれません。
SVBの破綻ニュースが出たのは3月10日であり、中の人が知らないとは思えませんが知らないのかもとも思えます。


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