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沖縄の、西の果てに行ってみた ー辺境離島探訪 与那国島

沖縄に暮らしている当時、僕が考えたのは「どうせなら、住んでいる今だからこそ行く気になるが、県外からは観光でわざわざ行かないような島々を巡ってみよう」ということ。離島旅行の記憶をたどります。

平成が終わり、令和を迎えようとしていた年。沖縄最西端、すなわち日本最西端の地、与那国島に降り立ちました。 

離島共通の、こじんまりした空港。特に凝った作りの様子はなし。今回も空港そばでレンタカーを借りての回遊に出発します。

与那国島は横にした米粒のような形の島で、祖納(そない)、久部良(くぶら)、比川(ひがわ)の3つの集落があります。各集落は大きな道路で繋がっており、ドライブがてらぐるぐる回りながら各集落の観光地を巡ることができます。

アラカルト形式で見聞きしたものをご紹介します。

◆与那国そば「わかなそば」

まずは腹ごしらえ。南部の比川集落にある、有名な与那国そばの店「わかなそば」を訪問しました。道端の路上駐車した観光客で賑わっていました。肝心のそばの写真は撮っていなかったのですが、本島とはまたちょっと違った、豚骨スープベースの沖縄そばが僕好みで大変美味でした。

◆Dr.コトー診療所(志木那島診療所)

与那国島のローカル自慢?が、テレビドラマ「Dr.コトー診療所」のロケ地だったことで、空港など要所要所にポスターが貼られています。比川集落近くの海沿いに、撮影に使われた建物が残っており、これはそのまま観光名所になっています。

◆ヨナグニウマとテキサスゲート

さて、与那国島で最も印象的だったのが、島内の一部エリアにヨナグニウマが放し飼いにされていることです。

サファリパークよろしく道の真横で草を食んでる姿にほのぼのします。 当初、「え、これ集落にも出現しちゃうんじゃないの?」と疑問だったのですが、放牧エリアと集落との間には、テキサスゲートという仕組みがあり、ヨナグニウマが放牧エリア外に出ないようにしています。(下記記事の写真がわかりやすいです)

ただ、放牧エリアは、集落以外の島内の大半を占めているため、車で走行していて真横から一頭の馬が駆けてきたときにはビビりました。(下記はまさに馬に驚いて一旦車を止めて様子を伺ったときに撮影した写真です)

◆花酒

与那国島の泡盛を「花酒」と呼びます。製法は琉球泡盛と同じなのですが、アルコール度数が60度! 日本の税法上は焼酎の度数は45度までと定められており、これを超えるお酒は原料用アルコール扱いとなります。古から花酒を製造してきた与那国島の3箇所の酒造所のみに、特例として60度を超える花酒の製造が認められているそうです。

その中の一つ、祖納集落の外れにある崎元酒造所を見学し、花酒「与那国」を購入しました。折に触れてちびちびっと飲みますが、もはやスピリッツ。唇からフワーーッとアルコールが揮発していくのを感じます。

◆西崎の最西端之地

与那国島でおそらく最も有名ポイント?である最西端の西崎(いりざき)にある「最西端之地」の石碑です。島の反対側には東崎(あがりざき)という地名があります。日が「あがる」のが東で「いる」のが西という覚え方。

与那国島の西の果ては、国境に接している海ということになります。島国であまり意識しない国境を感じなくもない。(あの先は異国)

Google Map上では、この先に台湾があるらしい(晴れた日は見えるらしい)ですが、見えてない?ですかね……。ずっと見つめていると見えている気がしてきたけど脳内妄想かもしれません。

祖納集落の中にお洒落な雑貨店が。日本最西端のこの島で、オリジナルのTシャツなどを販売しているとのこと。なかなか熱い(ネット注文もできます)。かわいいTシャツがたくさんあって、迷いながら一つゲットしました。与那国島訪問の際は変化球ですがぜひ訪問してみてほしいスポットです。


当時もらったお店のカードがあったので見返すと、開店時間が10時〜日が沈むまで、ですって。そんな自然に身を任せる生活をいつかしてみたいものですね……。

◆海底遺跡

与那国島は、ダイビング好きには楽しめるスポットがたくさんあるそうですが、その中でも有名なのが「海底遺跡」でしょう。島南部の海底にある地形で、人工の構造物のように見えることから「遺跡」と呼ばれていますが、厳密には人工物なのか自然の手によるものなのか、断定はされていないようです。

僕はダイビング免許を持っていないため、観光船で海底遺跡の見物に向かいました。

あんまり上手く撮れていません。なぜなら船中で船酔いしていたから(弱い)。

確かに人工物のようにも思えてしまうつくりも所々にみられました。真実はさておき、浪漫を感じて下船しました(しばらく船酔いでダウンしてました)。

◆民宿 太陽(てぃだん)その他


今回も宿の写真がありませんが、与那国島の漁業といえば「カジキマグロ」が有名で、併設の居酒屋でカジキを美味しくいただいたのは覚えています。

釣り好きの人はカジキ釣りに挑戦するのも、浪漫でしょうか。

以上、浪漫を感じる島、与那国島のご紹介でした。

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