辺境

【短編】岩と家が融合するモンサント

引きこまれるような文章を書く人をうらやましく思うことがある。あるいは、日々のあらゆる話を面白く話すことができる千原ジュニアのような人には嫉妬の感情を通り越して、尊敬の念すら覚える。
今回の訪問記は、文章は陳腐ながらも、世界の辺境の一つ、だいぶ変わった場所に行き、皆さんに知ってほしく記録をした。文章は流し読みし、ぜひ写真を見て頂きたい。

モンサントとは

モンサントはポルトガル中部の東側、スペイン

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未承認国家ソマリランド

ソマリア連邦共和国は一つの国家であるが、国連未承認ではあるが実質的にはソマリランド、プントランド、ソマリアに分かれていて、僕が入った場所はソマリランドというのがより正確であろう。

国土全土が外務省危険度レベル4の地域であり、仮にトラブルがあっても外務省は助けてくれないため、自分以外の人にはまずお勧めしないのだが、だからこそこうやって情報を残しておこうと思う。

ソマリランド入国

ソマリランドの

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アトス自治修道士共和国巡礼記

アトス自治修道士共和国(通称アトス山)はギリシャ東北部のエーゲ海沿いに位置する、人口約2,000人のアトス山を囲んだ半島の一地域である。ギリシャ政府から治外法権が認められているギリシャ正教の聖地および他の東方正教の聖地の一つであり、紀元後10-14世紀に20の修道院が建てられ、最長で1000年以上にわたり同じ場所で祈りが捧げられている。

これは僕が2019年6月19日から22日にかけてアトス山を

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ON THE EDGE 総集編

第10弾は総集編。きっかけは2017年秋、田舎の一角でオッサン達がローカルの豊かさについて話し合う場面に同席したこと。2年間、手ブレと戦いながら収めた1,000を超える真面目でお馬鹿な映像は、都会の文脈には探せない新しさがあった。本編では、"日々を愉しむことがクリエイティブ糸口だ"というメッセージがまっすぐ伝わっていたらいいな。江副P、いつかこれに次ぐ辺境メディアを作りましょう。試験配信はこれにて もっとみる

【百科詩典】しじょう【市場】

市の発生が、共同体というセーフティーネットから落ちこぼれた人々や、共同体の法を犯したり、共同体のルールを超越する霊能者や、芸能者、異邦人たちが作り上げた辺境の逃亡の町であったというのは、網野善彦の胸のすく仮説だった。
そこは、共同体の掟や法権力が及ばないが故に、無縁の者たちが生きていける空間であった。
そして、この無縁の市で、人と人をつないでいるものは、唯一お金という無色透明な交換物であった。

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「内向的」なのには理由があり、それに相応しい生き方や生き場所がある

内向型の生き方戦略―「社会から出て、境地を開拓する」という生き方提案  
中村あやえもん: Kindleストア

通常380円ですが、プライム会員だったら(この記事を書いている時点では)無料で読めます。

いわゆる「内向型人間」に関する本は山のように出ており、かく言う「内向型」を自認する私も何冊か読んできましたが、どれも「現状説明」と「さしあたりの世間との折り合いの付け方」ぐらいしか書かれておらず

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ムダこそものの上手なれ

朝渋ネタ。そんなに期待してなかったんだけど、
バツグンに面白かった。
いろいろ納得しすぎて、ヒザをバンバン叩いた。
『アイディアはあさっての方向からやってくる』の嶋浩一郎さん。

ひょうひょうとした話しぶり。
早口じゃなく、ゆっくり過ぎず、かまない。
「ん〜〜〜〜〜」
と考え込むことはあるが、
「え〜」
をはさまない。

言葉がすっと、入ってくる。

「すべてのイノベーションは辺境からくる」

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記録には残らない戦争の記憶 ナガランドのラスミ村にて

独立への戦いをアジアで最も長く続けている
インド北東部のナガランド

コヒマ村
コノマ村
ペック村
チザミ村
フツロ村
ラスミ村
ザパミ村
と全て言語が異なり
身振り手振りで
異邦人として精一杯
身を委ねるしかない中
ガイドを一切使わず聞き取り調査を進める

最早
正確に理解してるかなんて
それほど大した意味を持たない領域

フィジカルを通して
確信に肉迫している手応え
実感が半端じゃない

ナガ

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第五章 「辺境」

ニコニコ大百科のトートロジー

 前章われわれが見出したコミュニケーションの問題、キャラクターの問題については後ほど再説させていただくが、その前に「残念」という表現の肯定的変化についてもう一つ別の側面を捉えておきたい。私は「残念」が周囲の人の眼を惹きつけることについてはいくぶんかのことを述べた。だが、「残念」と自称するように「残念」さを自らのものとして受け入れるあり方についてはまだ充分に述べていな

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#11日目: 辺境音楽で踊ろう

1.「ディスクガイド」とは

「ディスクガイド」というジャンルがある。

街なかでdiskunionの袋を持ってホクホク顔で歩いているおじさんや、僕らみたいな音楽オタクのDJしか読んでいないようなヤバい本のことだ。

中身はこんな感じになっていて、全然知らない曲がいっぱい知れる。
例えばディスコのディスクガイドなら、全然知らなかったディスコの曲がいっぱいあるだけでもヤバいのに、どんな曲でどんな所が

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