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『 ばあちゃん高熱だしてねぇ…』人面石を見つけた時の話。

小学校低学年のころ。
じいさんちに泊まりに行っていた長期休みのこと。

従兄弟の兄ちゃんとうちら兄弟で遊んでいた。
家の入口の石の階段の脇にある石。

それが人の顔の形をしていた。
以前書いた人面石とは全くちがう。
彫刻したのでは?と思うくらいに顔に見える石。
今思えば火山岩のようだった。
色は溶岩のように黒く所々スポンジのように穴が空いてたように思う。

それを拾ってじいさんにみせた。
じいさんは珍しいといって仏壇に供えた。

休みが終わり、自分の家に帰ったあとのこと。
今まで大きな病気や怪我をしたことの無いばあさんが高熱を出し寝込んだことを聞いた。

じいさんは人面石を仏壇に供えたからだと考えてその人面石を仏壇から下げたそうだ。

するとたちまちばあさんの熱は下がって回復したのだと後日聞かされた。

今では2人とも亡くなってしまって確かめようもない……

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