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呪えるか試して見た

護符などのを効力や意味を調べて居ると、必然的に呪術なども調べる事になる。

攻撃から護る為の盾で有る護符を作る為には、槍である呪いに付いても理解しなければならないからだ。

ちょどこの時代は政治家が汚職が次々と明るみになり、前総理大臣が暗殺されるなど激動の時代を迎えてた。


そんな時だった事もあり、どうして呪術師や陰陽師など念の力を持って人々を導く存在が居るのなら、警察が捕まえない悪い政治家を呪殺さないのだろうか?

そもそも人の念を一心に受けて恨まれてる政治家がのうのうと生きてるのは、それだけ強い守護が付いてるのだろうか?と疑問に感じてた。


そんな、事を考えながら眠りにつくと、私はその政治家の家の前に居た。巨大な日本風の屋敷の門の前に大きな岩があって、そこにボロボロの薄汚れた薄い青色の着物を着た侍が身の丈程の大刀を杖のように携え腰掛けて居た。

その男はかなりの長身で足や腕は毛むくじゃら。髪の毛は丸坊主で、一目で剣豪だと分かった。


しかし、私も剣の腕には自信が有るし、その男とは違い私は甲冑を着込み全身を鎧で覆って居た。

フル装備状態と刀一本では、まるで相手にならないほど戦力に差がある。

こっちは腕の徹甲で相手の剣を止めれるし、仮に切り込まれたも鎧の間を狙わない限り斬られない。

普通に考えれば負けようがない、恐れる理由は無かった。その武士は黙って私を見てるだけだったが、私が屋敷に入ろうとするなら命懸けで静止する強い意思を放って居た。


負ける気はしないが、その政治家が本当に悪人かは分からない。もしかしたら本人が望んで無くとも政界のしがらみなども影響してるかもしれない。

この門番と命懸けで戦い、人の命を奪って政治家1人を痛い目に合わす意味がない気がした。

本当に始末せざるを得ない程の悪なら斬るが、今の段階ではそうは思えなかった。


メディアでは悪だと断罪されてる汚職政治家だが、少なくても命懸けで護ろうとする人が確実に1人は居る。

その事実が、彼を愛してる人が居る何よりの証だ。そんな人を確証も無いのに、懲らしめるのは違う気がした。

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