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銭湯〜日常を非日常に変えるハレの場

この間、函館へ行った時のこと。
大正3年創業という「大正湯」さんにお邪魔できるチャンス到来か!?と、ホテルにチェックイン後にふと気が付いて、大正湯さんに電話してみるも、残念ながら定休日でした。

函館行く前に図書館から借りていた本。
まだ読んでなかったけれど、私の潜在意識のトレンドワードに「銭湯」があったのでしょう。
(私のトレンドは、Twitterのトレンドと永遠にリンクしないことでしょう笑)

NHK美の壺 銭湯
NHK「美の壺」制作班編
NHK出版
(何回NHKと書くのか笑)

今よりはもう少しテレビを見ていた頃、大好きで必ずチェックしていたNHK「美の壺」という番組の銭湯特集の本。

銭湯の背景画が富士山である理由
日本一の山だから、ということだけではとても説明がつかない、私たち日本人にとっての富士山という存在。

日常を非日常に変えるハレの場
神社、仏閣のごときすばらしき宮造りの銭湯などが登場した時代背景。
庶民は手狭な住宅からひと時解放され、広々として豪華な銭湯でゆとりと癒しを味わっていたということ。

日本人にとっての入浴とは、精神性の要素も色濃くある。
古代神道の「禊」、仏教の「施浴」などをルーツとするため、欧米人が汚れを落とすのに効率よくシャワーを浴びるのとは文化的に意味が異なる。

温泉の効能もよく知っているけれど、なかなか行けないため、日常の中の非日常を味わえる銭湯が大切な場所であった。

銭湯はある種の人気メディア
銭湯経営者にとって、広告は結構な収入源であった。
背景画の下にズラリと並んでいたはめこみ広告。

なるほど。
そういえば銭湯には広告がありましたね。
現代に置き換えたら、野球場の広告や、インターネットの人気サイトと同じかと。
人の目が集まるところには広告がならび、ある種のメディアとしての役割が出てくるということですね。


タイルが好きだったり、昔の建築物が好きだったりする私なので銭湯に反応するのは自然な流れですが、それに加えて、「風呂敷」の便利さを伝える活動をしているため「風呂」という言葉にも反応してしまうのですよね。

しずかちゃんのように「風呂好き」というわけではありませんが笑



 日常を非日常に変える


この言葉は、私もよく感じ、よく使う言葉。
なので、本書で見かけた時もじっとこれらの文字を眺めてしまいました。

私は、着物を纏うことで、日常を非日常に変える喜びをいつも感じております。

そうか、銭湯も同じなのか、と。
銭湯に行きたくなりました。
夏休みの娘と一緒に行くのも良さそう。
札幌市内で鄙びた味のある銭湯をご存知でしたら教えてほしいです。

余談ですが、函館で「大正湯」が定休日だったと話したら、現地の方が「谷地頭温泉」を教えてくれました。
地元の人が通う温泉です。
すぐさま市電に乗って終点「谷地頭」まで。

結果から申しますと、最高でした!!
函館行かれたら是非お立ち寄りください。

本以外のこういうことは、たいがいInstagramのこちらのアカウントに書いております。

https://instagram.com/makarin_o

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