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空は青く透き通る

「阿吽」という漫画をご存知でしょうか。
おかざき真里さんの空海と最澄の半世紀。立体曼荼羅のデザインが計り知れなくて
前半の勢いとパワーはドキドキハラハラとしました。

最澄さんのお弟子さんはある日こういいます。
「光は、いつか己の光で焼き尽くしてしまわないだろうか」と。
これは、空海さんが最澄さんを心配して言ったと仮定しています。
 
あまりにも光が強すぎると、闇も深くなるものです。
強烈な光はあまりにも孤高でともすると過激にもなりかねません。

正攻法でも上手くいかない。その虚しさはいかほどだったでしょう。
その凄まじい強烈な光こそが、今後の鎌倉仏教への開花への情熱では
なかったでしょうか。

あと一つとても引っかかることが有ります。
かのダライラマ猊下は、「まず自分が幸せになるには、自分自身の幸せを
願わなくてはならない。思いやりや優しさを持つには、なによりも自分の
幸せを願わなくてななりません。」と。

私にはどうも逆に思えてなりません。身勝手さややり放題していいと言って
いるわけではありません。

溺れるものを更に追い討ちをかけるのはどうなのでしょうか。
他人の為に他人の為にというのは、いつかこんなにしてやったのに!!と
恨みに変わらないでしょうか。 

私は誤解されやすい体質です。

そして、少し驚いてしまったのは「きちんとした友人を選びなさい」という
教えでした。どんなに身を粉にして捧げようとも響かない鐘は鳴らぬのです。

仏教を知るようになり、驚きとともに目が鱗と言う感じで、
まだまだ教えは深く有るのだなあと感嘆しきりです。

「阿吽」はついおわりました。コロナだったら違う最終回だったかもしれません。

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