3D制作に必要なPC性能を考える[CPU]2021

3D制作は割と高負荷作業の部類に入っていいと思います、勿論ポリゴン数とか、何をやるかで大幅に変わりますが、少なくともアニメーションとレンダリング作業やシミュレーション・エフェクト等は中~高負荷な部類です。

そんな中でPCおせぇ、買い換えてぇ!って人はまず何が何やら分からんはずですよ。
最近はM.2とかSATAとか、MCMとかモノシリックとかシングルかデュアルかとか。良くわからねぇ単語がたくさん並んでて結局どういう性能が必要なんですか分かりません。というお話をまとめるノート

最適なCPU

まず二大CPUにamd製とintel製があります。
AMDはryzenとHEDT向けにThreadripperを出しており。
intelはintel core i~~シリーズとHEDT向けにXeon W等をだしています
ざっくりな力関係は2021年時点でハイエンド層はryzenが有利ミドルエンド以下はintel有利の様相です。
まあ勢力圏の話は宗教戦争みたいなものなので触れないでおきます。
重要な点は自分の作業はコア数をどれくらい必要とするのか という話です。
ちなみに並列で作業できる優秀さに直結するものがコア数です
コア数が2コアだったりすると2人の作業者を雇ってそれぞれの仕事をお願いしている事になり、8コアなら8人の作業者を雇う事になります。
コア数でぐぐるとスレッド数とか出てきますが、これは8人の作業者全員をグレードアップして一人が2つのタスクをこなせる優秀な作業者を雇う事になります
でもあくまで優秀な作業者一人が、2つのタスクをこなせるだけなので2倍にはなりません、コア性能自体を巧く使うだけです。

さて、本題に戻り自分の作業はコア数をどれくらい必要とするのか、ですが。

使用しているソフトウェアの公式で推奨スペックを見てみましょう、大体書いてあります、筆者調べでは推奨は8コア16スレッドを要求されます。
まあ当然今のハイエンドの主流が8コアという事もあるのでそれ位あればうまくマルチに使って快適に作業が出来るよ という事です。

勿論4コア8スレッドでも動きます、2コア4スレッドは流石に厳しいかなと思いますが、予算をかけれない場合は6コア以上を狙ってみましょう。割と今ミドルスペックは狙い目です。

ミドルCPU:[AMD] zen2~3 ryzen 5以上 [intel] 10世代 core i5以上
ハイエンドCPU:[AMD]zen3 ryzen7以上 [intel]10世代 corei7以上

筆者推奨:[AMD]ryzen3950X ryzen5600X~ryzen5950X   
                  [intel]intel i7-10700K i9-10900K i7-11700K

(なお最近のCPUは熱くて冷却ファンが煩いので、静穏性を重視するならミドルスペックに抑える選択肢はありありのアリです。)

HEDTって何

ずばりハイエンドデスクトップです。最強CPU製品のカテゴリみたいなもの

intelではXeon amdではthreadripper 、サーバー向けとか諸々ありますが、一旦は↑の二製品覚えて置けば大丈夫だし、覚えなくても大丈夫です。

上記のHEDTとされる製品は何が凄いのかというと搭載されているコア数スレッド数、I/Oレーン数と言った3つが凄いです

Threadripperは最大64コア128スレッドを搭載していますし
Xeonは製品によってCPUを搭載できる数を増やせるのでコア数が大きく可変させる事が出来ます(今最大56コア位?尚値段も青天井です)

尚、幾らコア数があれば性能が良いといってもそのコア数を必要としない用途の場合無駄です

上記のコア数を発揮できる用途は
〇x264~x265エンコードやソフトウェアレンダリング
〇シミュレーション(富岳が酷使されてる飛沫シミュレーションとか)
〇機械学習系
〇ボードゲーム

この位です

3Dやる人が関係あるのは上二つまででしょう、自分のソフトがどういう形式でレンダリングをしているか分からない場合はタスクマネージャーを開きましょう、CPUが100%になってればソフトウェアレンダリング、GPUが100%近くになってればGPUレンダリングです。

勿論あればあるだけロマンはありますが、電力もそれを構成するパーツも馬鹿にならないので、ちゃんと目的がある人が買いましょう(買えるかどうかの問題もありますが)

HEDTのもう一つの凄いところはI/Oレーン数です。例を出して言うとPCIEと言う名の高速道路があり、常に車が走りまくってる所があります。
通常のCPUでは20レーン程の幅しか道の広さがありません。
この20レーンの中で車線を振り分ける必要があり、通常はグラボに16レーン
M.2SSDという車達に4レーンを振り分けています。グラボを2枚差すと8レーン8レーンで道幅を分割出来るものもありますが、あくまで分割した道幅なのでGPUの性能をほんのちょっぴり落としてしまう事があります

HEDTはそうなりません、CPUの中でも50レーン以上があり最低でも3枚以上帯域を維持したまま差せるようになっています。
もちろんグラボだけでなくM.2SSDみたいなレーン数を爆食いするストレージも山ほど差せます。

たくさんデータを入れたい且つ速度を維持したい、またはGPUを大量に差して機械学習やGPUを使ったシミュレーションに活用したい、という場合もHEDTはとても有効です。

勿論個人ではほとんどの場合不要です、趣味でやってる場合としても日本人口の中でも0.00001%HEDTを持ってる人がいたら良い方かなと思います。

次はGPU編

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