見出し画像

笹舟を流す

笹舟は何の役にも立たない。
作って、水に浮かべて、流れていく、それだけをたのしむ。

わたしの文も、それに似ている。
役に立つか立たないかは、そこに無い。

ひらがなとかんじのくみあわせ。
ことばとことばのとりあわせ。
きもちとひびきのかさねあわせ。

特定の方角を目指すでもなく、今日も言葉が船出していく。

そっと川の流れに乗せて、ゆらゆら去っていくのを眺めながら、いってらっしゃい、と手を振る。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?