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映画館で映画を観ることについて語る

今日は「カンパイ!日本酒に恋した女たち」について語ろうと思っていたのですが、さっきポストを見たら、なんだか無性に泣けてくるお手紙をいただいていたので、「映画館で映画を観ること」について語ろうと思います。先ほどTwitterで、RCCニュースさんのTwitterで、愛する八丁座・サロンシネマさんの姿を久々に拝見して、里心がついてしまったこともあって。早く映画館に行きたい…!

NetflixやPrime Videoが、毎日の映画への渇望をクールダウンしてくれているのは事実で、本当にありがたい時代だと思っています。ただ、やっぱり自宅の端末で観るのと、お気に入りの映画館で鑑賞するのは違うのです。どこが違うのか?今までなんとなくいろんなところに書き散らしていたキーワードを、つらつら綴っていこうと思います。

1.映画と真剣に向き合う場所

2時間弱から4時間程度、その作品と”真剣に”向き合える場所だから。自宅で、ながら作業をしながらorなにか用事があったら簡単に一時停止できてしまえる環境で鑑賞するには、映画は、あまりにもたくさんの人々の努力と情熱で作られているものだと思っていて。好きな監督、好きな演者、スタッフの方々が関わっている作品なら尚更です。真剣につくられた作品には、真剣に向き合わないと、失礼だと思う。「私と映画」が、1対1で真剣勝負できる空間が、絶対に必要なのです。

2.特別な設備

映画館の空間そのものが好きです。映画を観ることに特化した贅沢な設備。スクリーンや音響や椅子など。個人で揃えられるわけないじゃない…自宅のテレビはそこそこ大きいのですが、それでも全然足らない!映像も音も、隅々まで堪能したいのです。

それに、特にミニシアターは、それぞれ内装や設備に個性があって素敵です。映画館で映画を観ること自体が、その作品の一部であるかのような、ドラマティックな実感が味わえるシアターもあります。

3.予告編

本編の上映前、予告編を眺めるのがめちゃくちゃ好きです。めっちゃ好みの作品が流れると、うわーっめっちゃ観たいけど、本編終了後まで覚えていられるやろうか!?と、内心パニックになっていたりします。館内に上映スケジュールやPOPがあるので、問題ないですけども。映画館好きの人が、毎月・毎週ペースで通っちゃうのは、予告編でノックダウンされるからですよね。きっと。

4.2時間の別世界

上映中、瞬きすら惜しかったり、興奮しすぎて震えたり、嗚咽を堪えるのが難しいほど心を揺さぶられたり…そんな強烈で濃密な体験が、わずか1,300円~2,000円でできるなんて。どんな作品も、まるで数冊の本を読んだ後のような”学び”や”経験値”を得られるのも、映画ならではだなあと思います。必ず学びがある。

5.同好の士

特にミニシアターで、時々遭遇するのですが、上映中、隣の席に座る人の、泣いたり笑ったりのタイミングが同じ時があって、「ああーわかるー!」となるのが楽しいです。多分、同じくらい、映画や作品への愛情を注いでいる人が多いからかな…と思います。

6.映画の外での交流

RCCニュースの中で、諏訪監督が仰っていました。

「映画館って、ミニシアターってのは映画をただ上映してるだけでなくて、そこにいろんな人を呼んできて、ディスカッションしたり、Q&Aをやったりとか、いろんなことを企画しながら映画と人たちをつなげていくっていう文化的な拠点でもあるわけですね。」

私の場合は、元町映画館さんで、いろんな経験をさせてもらったなと思っています。

・「世界一と言われた映画館」鑑賞後のトークショーで”地域を育てる映画館、地域が育てる映画館”について学ばせていただいた

・「カンパイ!日本酒に恋した女たち」に登場した日本酒「富久長」を試飲させてもらった。どれだけ苦労して育てられたかを観た直後だったので、感動がひとしお

・「赤い雪」で憧れの俳優、永瀬正敏さんが間近に…!

7.”愛だろ、愛。”

映画館って、映画愛にあふれた空間だと思うのです。愛しかないじゃん。創り上げられた空間そのものが、「映画をめいっぱい、最上級の環境で楽しんでもらおう」と考え抜かれていて、そこを守ってくれる、場を提供しれくれる映画好きの方々が居て。そんなパワースポットに行ったら、元気になるに決まってるじゃないですか。だから、映画館は、人生に必要なんです。

よし!ラッキーセブンでまとまりました。もっと細かすぎる好きネタはたくさんあると思うので、追記していくかもしれません。早く映画館に行きたいな。


*一応書いておこう。「愛だろ、愛。」は一番好きなCMのコピーです。サントリーのザ・カクテルバー、永瀬正敏主演出演。


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