まき@県庁職員からアカデミアの世界へ

50代にして、県庁職員からアカデミアの世界に転職しました。公務員として働きながらの博士…

まき@県庁職員からアカデミアの世界へ

50代にして、県庁職員からアカデミアの世界に転職しました。公務員として働きながらの博士の学位取得や、アカデミアの世界への転職の苦労話を、ゆるっと綴っていきます。たまに、県庁時代の裏話(色々と信じられないことを経験させていただきました)も、面白おかしくつぶやくかもしれません。

最近の記事

公務員からアカデミアへの転職:博士号の重要性

はじめに公務員に限らず、ビジネスマンからアカデミアの世界への転職を目指す方々にとって、博士号の取得は「必須」と考えていただい方がよいと思います。 正直、仕事を持ちながら、博士の学位を取得するのは、甘くはありません。 ただ、決して不可能な道ではないと、わたしは思います。 博士号取得の必要性大学教員の公募をみると、理工系は博士の学位は必須。 人文や社会科学系では、修士でもOKの場合があります。 しかし、人文・社会科学系の場合においても、「博士の学位があることが望ましい」との記

    • 目の前の困難はチャンスと捉えよ

      左遷の憂き目 前回は、伊能忠敬の人生に影響を受け、50代での博士取得から、アカデミックの世界への転職についてお話しました。 しかし、伊能忠敬に触発されたのは、「年齢に関係なく新しいことに挑戦すべき」ということが、正確な表現かもしれません。 安定した県庁職員の立場(特に地方では)から転職という行動を起こしたのは、伊能忠敬に触発された「新しいことへの挑戦」よりも、立命館アジア太平洋大学の元学長の出口治明先生の影響が大きかったのです。 人生においての、転機はさまざまです。 私

      • 伊能忠敬に触発された、50代での転職

        50代での転職 人生の転機は、いつ訪れるか分かりません。 先人の経験に関する書籍を通じて、我々はそうした転機を知ることができます。 私にとっては、50代が人生の大きな節目となりました。 その理由は、伊能忠敬という偉大な先人が残した足跡です。 私は県庁では、デジタル技術やデータ解析を中心に携わっていたため、地図情報に興味を持っていました。 さまざまな情報を地図に重ね合わせることで、これまで見えてこなかった課題が発見されることが多かったからです。 この地図に関する興味は、Go

        • 社会人学生が修士課程で学ぶ場合の留意点②(博士課程への進学)

          社会人学生が修士課程で学ぶ場合の2点目の留意点は、博士を目指す場合です。 専門職大学院は、研究というよりも、実学が中心になります。 このため、社会人にとって、学びやすいカリキュラム構成になっています。 ケーススタディの授業が重視されるのが、よい例だと思います。 勤務経験がある学生が中心のため、具体的な事例を交えた、内容の濃いディスカッションが進みやすく、MBAの修了者などは授業でのディスカッションを、在学中で印象に残った学びとして紹介しているのを、大学院の募集パンフレット

        公務員からアカデミアへの転職:博士号の重要性

          社会人学生が修士課程で学ぶ場合の留意点①

          前回、専門職大学院のお話をしました。 この専門職大学院を含む修士課程で学ぶには、2点、留意すべきことがあります。 1点目として、修士課程の場合、授業への出席が前提になります。なので、基本は、大学に通学する必要があるということです。 このことは、地方在住の場合、大きなネックになるかもしれません。 専門職大学院の場合、授業ではケーススタディが提示され、グループディスカッションを繰り返すなど、授業への参加が前提のカリキュラムが多くなります。 このディスカッションの授業こそが、

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          地方在住者が社会人大学院で学ぶハンディを克服するには

          今回は、学びにおける地方のハンディについて考えてみます。 大学の生き残り戦略として、少子化による18歳人口の減少もあり、学生(=顧客)確保のために、顧客セグメントの拡張を図る動きが加速化しています。 その流れの一環としてだと思いますが、大学や大学院が社会人を顧客として取り込もうとする状況がみられます。 これまでの専任の学生(働いていないという意味)だけであれば、昼間の開講で教職員を配置すればよかったのですが、社会人を対象とすると、夜間や土日などの時間にもスタッフを配置する

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          県庁からアカデミアに転籍をしたきっかけ

          民間、県庁時代から、自己啓発については、半分、趣味のように取り組んできました。 梅棹忠夫先生の「知的生産の技術」や野口悠紀雄先生の「超整理法」をはじめとする、知的生産系のバイブルだけでなく、多くの仕事術や手帳、メモ術の本を読み漁ってきました。 そうした書籍から得た知見は、ノートに整理をして、日々の業務のクリエイティブなアイデア出しや、効率化を図ってきました。 こうした取り組みは、仕事だけでなく、QOL向上にも大きな意味があったと思います。 また、自己啓発と並行して、情報

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          50代県庁職員の転職顛末 はじめます

          みなさん、こんにちは 今日からユルユルですが、わたしの県庁職員からアカデミックの世界への転職の顛末を、いろいろと語っていきたいと思います。 民間の大手企業から、公務員のユルさにあこがれて県庁職員に転職し、幸せな地方公務員生活(まあ、嫌なことはちょくちょくありましたが、、)を20数年間満喫していました。 しかし、数年前に縁あって、アカデミックの世界に転職しました。 そうした自分の経験を、自身のライフログの意味も込めて、少しずつですが、ここで話していきたいと思います。 こ

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