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社内副業ってやりがい搾取みたいな気がしてきてしまう。

社内副業って、やりがい搾取につながりがちな制度ではないかなぁと思う。
といっても、同様の名前の制度があっても、やり方はいろいろ違いそうなので、あくまでも自分の勤務先の場合。

というのは、うちの場合、上司同士の合意があればできるのだけど、別に社内副業先で業務があるからって、もともとの仕事が減らされるわけではない。(それは部署とか上司によって違うのかもしれないけど。)
仕事増えているのに、別に給与とかに反映されるわけではないんだよね。だから、ただ、やりたいっていう意欲だけでやることになる気がする。上司によっては評価に反映してくれるのだろうけど、評価されたからといって何か大きく変わらない。

それでもやりたいからやるわけなんだけどさ。
スキルアップや人脈づくりなどはできるだろうから、そこが自分への成果なのかもしれないけども。

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もともとの業務が減るわけでなく、社内副業先で業務が増えることで、どちらもやるためには効率よく進めざるを得ない。そのための自律的な管理やスキルアップも必要になるかもしれないし、無駄を省いたりできることにもなる。
という意味では、生産性あがってどちらの部署にとってもよいことだし、本人にとってもいいことではある。

ただ、社内副業は基本2割までと決められていていて、副業先ではそれ以下でできる範囲の業務しかまかされないことが多くなる。
と、結局「業務」というより「作業」レベルで。

実質的には、人を増やすほどでもないか、増やすとしても短期間にしたい場合のコスト削減の効果が大きいのではないかと思ってしまう。
新たに雇うのも外注頼むのも、時間もコストもかかるから。人件費のみでなくて探すコストとか環境整えたりのコストもいるだろうし。
それが、社内副業だと、人件費ももとの部署につくから、実質ただでリソース得られている感じ。

実際には社内の共通リソースだから、余裕あるところを足りないところにまわそうってことだけど。でも別にみんな暇だから社外副業やるわけではないんだと思うしなぁ。

もともといる部署の方も、これまで育ててきたのに&人員ぎりぎりなのに、など、異動されたり転職されたら困るけど、社内副業で軽く貸し出すだけならリスク低いというのは大きいと思う。
実際、兼務願いは却下だけど社内副業の作業量多めなのはOKと言われたりしたし、兼務だとやっぱり異動したいってなるかもしれないからだめだと言われたこともあるし。

やりたいことチャレンジしたい欲を、多少満たしてガス抜きさせられるというか、そういうのもあるかもなぁと。

だから、社員のキャリアアップのための制度のようで、会社に都合よい制度だなぁと思うんだな。(会社がつくってるから、会社にメリットあるのは当たり前のことだけど。)
もちろん、異動するほどかどうかまず試したいとか、ちょっとスキルアップとか、あまり状況変わらずにいろいろ試せるメリットというのは社員側にもあるんだけど、そこについて私が現状あまりメリット感じていないからかもしれない。

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制度自体に文句があるってわけではなく、自分がやりたいことのためには無理してでもやってしまうのが問題なのもわかってるんだけど。
でもやっぱなんだかなぁという気にはなる。

たとえば業務委託とか考えたら、別の部署での違う業務とかやったら、契約内容増えた分だけ収入増えるのにな、って思うし。
部署内で仕事増えようがたいして評価も給与も変わらないのを考えたら、社内ではそんなもんだってことかもしれないけどさ。

ちょっとでもやりたいことができるのは嬉しいけど、もやもやしてしまうなって話。

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