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学生の頃、両思いになるなんて絶対無理なことだと思っていた

初回公開date: 2015年01月21日 01時11分
※内容は初回公開時のものです。

学生の時、両思いになることは本当に限られた人にしか叶わないことだと思っていた。
本当に遠い、夢のようなことなんだと思っていた。

学生時代の恋愛はすべて片思いだった。
りぼんやなかよしに載っていた少女漫画の、相手に気持ちが伝わらなかったりすれ違ったりする主人公に自分を重ねて共感していた。

あの頃はスマホなんてなかったから、接点がなかなかない先輩などと話すことも出来なかったし、とにかく告白するまでが大変だった。
相手の家に電話をかけて親が出ると尚更緊張するし、手紙を書くといった方法は相手の顔が見えず不安だったため、直接告白する方法を取ることが多かった。

しかしこれがまた電話や手紙より遥かにハードルが高くて大変だった。

「ちょっと話があるんだけど」
この一言がなかなか相手に言えない。
言えたとしても、告白を他の人に聞かれないような場所もなかなか見つからないし、そんなタイミングがそもそも出てこない。

でも、そのタイミングがうまく合った瞬間が、本当に何かの拍子に出てくる。

たまたま一緒に作業していて二人きりになったとか、放課後に下駄箱のところで偶然会ったとか。
そのときの動悸のスゴさといったら!

「今もしかしてチャンス?言う?言っちゃう?いや、でも…」
と、物凄い勢いの脳内会議。
社会人になってからも、あれほどドキドキした経験はない。
あの頃に最大心拍数を記録していたと思う。

そして勇気を振り絞って告白してはフラれ、布団にもぐって泣いていた。
「私でも両思いになれる日が本当に来るのかな?なんで付き合っている人たちは好き同士になれたんだろう?」
そんなことを思っていた。

今は結婚して、両思いになれた旦那さんがいて、そんな生活が当たり前になってきてもいる。
けど、学生時代に気持ちが伝わらなくて苦しかったことを思い出すと、両思いになって結婚できたことは、本当にすごいことなんだなと思う。

◇◇◇

学生時代の日記が出てきたので、読みながら当時の気持ちを思い出してしまい、こんなnoteを書いてみました。
いやー、青春っていいなあ。

余談なのですが、昔の少女漫画は片思い故の気持ちのすれ違いがメインで、最終回に両思いになってハッピーエンドっていう作品が多かった気がするんですけど、最近の作品は両思いは通過点で、付き合いの上で生じる問題あれこれがメインになってる気がします。
これも時代の流れなのかな…