分かりやすい話し方のために:最後の結論がない場合
こんにちは。
元アメリカ大学スピーチ講師の高橋です。
初めての方はこちらから(自己紹介)。
月木に、中級者(TOEIC600点以上)向けに、スピーキングやプレゼンがアップする方法を書いています。
今回は、私が気になっているロジックについて、数回に分けて書いていこうと思います。
英語で分かりやすく話すためには、必要なロジックの型がある、ということを書きました。以下です。
===============================
ロジックの型とは、
🍰ショートケーキをイメージしてください。4層です。こちら。
●最上段(いちご):トピック・何について話すか(どういう目的で話すのか:ただのおしゃべり?あるいは、~を決めるということ?)
●二段目(ケーキ スポンジ):結論1(自分は賛成・反対のどちらか、あるいは~という考えを持っている)
●三段目(ベリーの層にベリー2つ):ここが、理由2つ。
●四段目(ケーキ スポンジ):結論2(ご自分の意見、再び)
この構造、です。上から下に向かって話していきます。
================================
通じない、よくわからない話し、というのは、上の4つの層の
1.どれかが抜けている
2.順番が狂っている
3.一つの層と次の層のつなぎが甘い、
のどれか、あるいは複数の事が原因です。
解決方法は、前の記事に書きましたので、ご覧ください。
=============================
今回は、四段めの「結論2つめ」が、抜けていると、どんな風に会話が
なってしまうか、を書きます。結論1つめ、は最初に出る結論ですね。
それが、起こっていたら、「結論が未設定だった」、と気づけますね。
=============================
1.あなたがスピーカーの時:聴いている人達は、「理由はわかったけれど、それがどういう風に全体のトピックに、関係してくるの・あなたの立場は?」と疑問に思っています。
直接それを質問してくれればいいのですが、遠慮したりして、あなたには、伝わってこないかもしれません。ただ他の場所が抜けている時より、あなたの話しの全体は、理解し易いと思います。
(特に、1回目の結論が出ていれば。)
2.あなたがリスナー(聴く側)の時:「(理由を訊いた後で)だから、この人はどう思って(最初の議題について)いるのだろう。」って 思われるかもしれません。
===============================
これが起こってしまう原因:理由を言い終わって、ほっとしているのが、原因です。最後のだめだし、という感じで、きちんと結論を言うと、よくわかるし、締まります。
聴いている方にも、すっきり感が広がり、「わかった。そうなのか。」と思ってもらえるでしょう。
===============================
改善方法:理由を述べたら、だから ご自分は、どう思うのかを、もう一度 言いましょう。
これは、実は留学の出願の際に必要なIELTSのスピーキングテストでも、大切なことです。
試験官・あなたの話し相手が、結論がないと、「まだ 何か話すことがあるのかな。」と疑問に思いながら、あなたの話しを聴くことになります。
結論を、短くても言って、すっきりさせてあげましょう。
今日はここまでです。
お読みいただき、ありがとうございました。
よろしければサポート御願い致します。いただいた費用は、私の研鑽費、そして日本の英語スピーキング教育改革に使わせていただきます。