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7つの大罪~日本人が英語を上手に話せない訳~

こんにちは。
TOEIC500点台以上の方を、主に対象としているスピーキング専門の英語コーチ高橋です。元アメリカの大学での英語スピーチ講師でした。

初めての方はこちらから(自己紹介)

月、木に上記のような方を対象に、スピーキング力、プレゼン力アップに関する記事を書いています。次は7/12になります。

さてさてさあて(これはアニメ「七つの大罪」で、団長のメリオダスのよく言うセリフでした)、今回はしかし、日本人全員に共通する、英語が上手に話せない訳について、書きます。英語を自然に使える施設をお考えの方に、提言を行った時に、お知らせした内容です。他にも、私の提言が参考になる、と思われたら、英語施設や学校を作られる前に、以下のことを熟考していただきたいのです。(講演や、セミナー、ワークショップもできますので、ご連絡ください。連絡先は、自己紹介の動画に。)
こちらからでもOK

中級者対象の英語コーチなのですが、中級者はいきなり中級になるわけではないんです。習い始めの頃は初級で、そのレベルから、どこに注意して英語スピーキング力をつければ、いいのか、わかっていらっしゃれば、習得に無駄がなくできるのではないかと、思って

もう一つ、心を痛めているのが、英語スピーキング力をつけよう、と思っても、どういう風につけたらいいのか、自分に合っているのかは、初級者はよくわかっていらっしゃらない場合があるのに、自分で決めて、英語学習を始めなくてはいけない、という点なのです。

その結果、複数の学校に行ったのに、英語は何年も勉強しているのに、話せないーといったことが起こってくるのです。

では、話せないのは、何が原因か。
覚えやすいように、その7つを、「七つの大罪」、としてみました。聖書に載っている人間が持つという「七つの大罪」は、

”キリスト教において罪の根源とされる7種類の悪しき感情、欲望などを指す語。一般的には「傲慢」、「嫉妬」、「憤怒」、「怠惰」、「強欲」、「暴食」、「色欲」の七種が数えられる。”(Weblio)です。

でしたが、日本人が英語を話せない7つの理由は、以下になります。
1.リスニング力不足:一方通行に話す場面でない限り、相手と双方向のコミュニケーションには、相手の言っていることを聴きとる力が必要です。でもその練習が、効果的になされていないところに、問題があります。
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2.丸覚えさせる教育
:基礎が大切なのは、わかります。基礎単語や文法は、ある程度は覚えなければならないでしょう。ですが、あまりにも暗記に焦点がいくと、自分で言う内容を考えて言うことがおろそかになり、覚えた物を、覚えたように繰り返す、しかできない応用力の低い人たちが量産されます。

また、その覚えさせる単語や文は、自然な英語になっているでしょうか。不自然や直訳調の英語をいくら覚えても、応用できませんし、英語らしく聞こえません。先生、と呼ばれている方達、何が自然な英語で、何がそうでないのか、はっきりした基準を示すことは、できますか。
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3.日本語のような発音:当たり前ですが、英語は外国語なので、日本語にはない音があるのです。それを日本語の口のまま、出していたのでは、通じません。日英の違いを明確にしながら、発音指導ができているでしょうか。

またネイティブの発音を聞いて、ご自分の発音と、どこが違うのか、聴きとれますか。①違いが聞けなければ、②どういう口で正しい音を出すのか、③口のどの部分がどうなっているから、その音がでるのか、わかっていなければ、発音指導は難しいと思います。
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.正解は一つ、という思い込み:色々なことに、正しい答えは一つ、という考えが反映されている日本です。英語力の評価基準だって、英検、TOEICといったような試験に合格する、~点を取るということが、大好きな日本人。そのテストでは、一つの問題に、一つの正解が求められ、「正解」以外は誤り、ということになってしまうんです。

自分の言葉で考え、相手にわかりやすくそれを発信する、というよりも、お手本があって、それにどれだけ近いか、を常に試されている環境だと思います。

日本式のテストが得意な方達が上に立っている限り、この構造は変わらないでしょう。逆に 日本の受験制度、英語教育制度を変えるならば、この点が変わってこないと、うまくいきません。

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5.英語を使う場が少ない:4とも関係してくるのですが、「正解」を覚えたまま出すことが、求められている英語環境ならば、それを応用して、自分の言葉で伝える、ということが、おろそかになりがちです。

まあ英語が話されている場所に行ったり、外国に行ってみると、いいのですが、日本国内にいても、ズーム等を使って 海外と交流できますから、もっと覚えたままを言う、ではなくて、自分の意見を発表する場があってもいいと思うのです。
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6.人の話しはさえぎらない、という風潮:私も、世界中の国に行ったわけではないので、必ず遮ることが、正しいとは言えません。が、アメリカ時代、特に大学院、大学と言ったアカデミックな場所では、もっと自由に相手の話しを遮ったりして、よかったのです。

日常レベルでも、日本語以上に遮られながら、話す、ということがありましたので、そこで、いつも黙りこんでしまっていると、話しの輪に入るタイミングを逃すことになります。複数のなかで、どうやって会話に入ったり、出たりするのか、英語で練習する機会も あまりありませんね、日本。(人為的にそんな場を作り出して、練習していただく方法が、あります。)

更に詳しくは こちら

7.外国人が怖い:前に、体験セッションをした時、外国人(白系)が怖い上級話者がいらっしゃいました。日本でほぼ日本人相手に、生活してきたのなら、外国人を怖いと感じても、無理はありません。

外国人が怖かったり、苦手意識があると、うまく英語でコミュニケーションが取れません。慣れるのが必要です(方法はあります。)

外国人に接していないと、外国人の顔の表情や声のトーンから感情を読むのが、苦手だったりします。相手の国籍に合わせて、訓練する方法があるのですが、専門的な訓練プログラムでないと、それは、されていませんね。

振り返ると、アメリカ滞在時代に、本当に色々な人種と接する機会がありました。アメリカに移民されている方から、留学生まで。接し方を、実地体験を通じて、学んでいったのだと思います。

日本内で行われる文化交流の催しなど、行かれてみたらいいのですが、いわゆる よそ行きの顔しか見せてくれない時があるので、興味のある国や人とは、できれば、同じ趣味等を通じて 交流してみるといいですよ。

更に詳しくはこちらへ (その1~4まで):
その1
:外国人が怖い・過去に外国人に嫌な思いをさせられたが、友達になりたい

その2
:外国人が怖い・過去に外国人に嫌な思いはさせられなかったが、友達になりたい (あなたはどう見られているか、ステレオタイプ)

その3:外国人が怖い・過去に外国人に嫌な思いをさせられ、もう交流したくない

その4:過去に外国人とは関わらなかったし、これからも関わる気はない (最終章、これで7つの大罪の記事は終わりです。)

今回はここまでです。最初思っていたより、もっと各7つの点を掘り下げたいので、次は、1つめから、更に詳しく書いていきます。

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

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