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40歳からのライターDAYS④~始動2~

演劇に関わる仕事をしたい。

それは間違いない。だが40歳を過ぎた今の自分に一体何ができるだろう?いくら少しの経験があるからといって、今さら出るのも創るのも公演を手伝うのも何か違う。というか、そんな荷の重いことまだまだ無理だ。

なら、書くことは?戯曲ではなく演劇に関して記事を書く仕事。

今でこそ複数の演劇系Webサイトがあり、それぞれが個性を出して運営をしているけれど、2013年前半はまだエンタメサイトの第2次黎明期。2011年の大震災からある程度の時を経て、人々の関心がやっと文化に戻ってきた……そんな時期だったと思う。

その頃はそんな冷静な分析は一切できなかったけど。

物心ついた時から舞台LOVERの母に連れられてさまざまな劇場に通い、観劇レビューを中心としたBlogは書いてきたものの、ライターとして……というか、プロとして文章を書いた経験は皆無。強いていえば、FMラジオのDJ時代にリスナー向けのメルマガを出していたくらいか。当然「文章を書く」という仕事においてのコネクションもスキルもなにもない。

そんなド素人がまず陥ったのが「え、どうしたら自分のブログ以外の場所で文章書かせてもらえるの?」という幼稚園児レベルの疑問。

幸いなことに(?)自宅に引きこもっている身としては時間は腐るほどある。なんなら24時間使い放題。目の前には世界に繋がる便利な箱もある。

毎日、調べた。上手いと思うプロが書いた記事を繰り返し読んだ。

そんな中で見つけたのが「A」という総合情報サイトの「ガイド募集」という記事。あ、最初に言っておきますが、これから出てくるアルファベットはすべて順番通りに書くだけで、実際の会社名や人物名とは無関係です。よろしくね。

「A」はエンタメ系のサイトではなく、総合情報サイト。生活、恋愛、マネー、車、グルメ、海外旅行、映画……と、さまざまな分野の情報を「ガイド」と呼ばれる人たちが執筆し、書き手の顔写真と名前とともに掲載している。

さらにいろいろ調べていくと、プロのライター以外にもビジネスマンや主婦、お店のオーナー、カメラマンなどさまざまな職種の「ガイド」が専門家として記事を書いており、運営会社も手堅い。なにより「ガイド」の募集がオープンに行われている。

ということで「ミュージカルガイド」応募のために、先方からの課題=「あなたが読者に薦めたいミュージカル5選」の記事を書き、プロフィールとともに「A」に送ることに決めた。

そして数日後「A」から1次審査合格、恵比寿の会社に面接に来てほしい、とのメールが届く。

Twitter @makigami_p




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