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Vol.17 THE SECONDに振り回されたい人達と個人的考察【チャーミング】

時期はだいぶ空いてしまったが、フジテレビの新しいお笑いコンテストである【THE SECOND】はギャロップの優勝で幕を閉じた。優勝したギャロップの仕事が増えたのは勿論、大きな爪痕を残して今大会最大の勝ち組でもあるマシンガンズも大きく露出を増やしている。

個人的には囲碁将棋VSギャロップの準決勝は年甲斐もなく熱くなった。漫才に優劣をつけるのも大概かもしれないが、この時のネタは個人的に満点でもおかしくなかった。そこはやはりお客様が審査する形のシステムに影響を受けているかも知れないが、個人的なベストバウトはここだった。

さて、まだ確定している訳ではないが、今回の好評を受けて第2回も開催されると思う。それに向けて邁進しているユニットも多いと思うが、そんな折、とある動画が目についた。


【おもしろ荘】で注目を集め、千鳥の【チャンスの時間】に呼ばれるようになった野田ちゃんが、依然組んでいた【チャーミング】をTHE SECONDに出るために限定的な再結成をしたいと、事務所の先輩であるハリウッドザコシショウに相談している動画だ。

私はチャーミングの代表作である、所謂【抱きつき漫才】が大好きだ。特に年齢を重ねたくすぶり芸人の自虐ネタを端的に感情的に表現できている点が素晴らしい。ある意味燻ぶった中年芸人のオーソドックスな笑いの取り方をディベートというフィルタを通してコミカルに伝えている。

だが、実はチャーミングに関しては解散後の方が注目している。その理由が、チャーミングのツッコミである井上二郎ことチャーミングじろうちゃんにある。

私はチャーミングじろうちゃんの描くマンガのファンである。特に彼の代表作である【芸人生活】のこの作品は何度読んでも泣ける。

この回は事務所の先輩であり大御所であるハリウッドザコシショウが2016年のR-1ぐらんぷりで圧倒的大差で優勝した時のエピソードだ。リアルな描写が実に泣ける。

この作品が出版され、今でも様々な媒体でチャーミングじろうちゃんは漫画を描いている。芸人としての現在地はザコシショウのYouTubeが主戦場のようなイメージが強いが、彼の描くマンガは本当に私の心に刺さる。

そんなチャーミングじろうちゃんと元相方で地上波とまではいかないが知名度を着実に上げている野田ちゃんが、再結成に動いているとのドキュメントが上がっていた。

個人的にチャーミングが再結成し、THE SECONDで爪痕を残してくれるならそれはそれで嬉しい。だが、果たしてうまくいくのだろうか。

動画の中でも語られているが、元々解散の原因は二人の不仲である。理由は野田ちゃんの激しい性格とも、じろうちゃんがマンガで生計を立てるようになった事が少なからず起因しているかも知れないとも言われているが、本当の所は当事者にしかわからない。

少々ネタバレになってしまうが、実の所じろうちゃんはずっと再結成を望んでいたのではないか、と思われる発言もあった。芸名にその名前を残していることが何よりの証左ではないか。

一方の野田ちゃんはチャーミングの名前を現在捨てている。チャーミング野田ちゃんではないのだ。【野田ちゃん】なのだ。自身が年上というプライドもあるのだろうが、じろうちゃんはチャーミングの名前を守っていたのに、再結成を持ちかける側が野田ちゃんであるのに、色々と結構上からきているのには少々疑問符があった。

チャーミングが今後、舞台でネタを研鑽しTHE SECONDで決勝に行くにはいくつもの高い壁がある。ていうかウィキペディア見たら2004年から2018年が活動期間となっている。あれ、これもしかしてまだ【M-1グランプリ】の方に出られるんじゃない?

なんにせよもしかしたらチャーミングの再結成とブレイクは中年の新たな星に成り得るかもしれない。ドキュメンタリーディレクターのザコシショウには辣腕を奮って頂きたい。

P.S 

チャーミングじろうちゃんは、マンガの芸風から考えても舞台劇団の脚本をやってみた方がいいように思う。この人はそっちで化ける気がしてならないが。友池さんやラブ守永のようなパターンでの売れ方もあると思う。これもいつか詳しく考察してみたい。

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