牧原ナオミ

2002年よりネットお笑い界に参入。2003年【超短編Vol.3】入選掲載。2018年…

牧原ナオミ

2002年よりネットお笑い界に参入。2003年【超短編Vol.3】入選掲載。2018年コントテキスト集【午前3時のパラノイア】刊行。Youtubeチャンネル【よつばレコーズ・エンターテインメント】参加。現在はファミコンを中心としたレトロゲームを集めながらMCやエンタメ活動も再開。

最近の記事

Vol.18【霜降り明星・粗品の平常運転に振り回される過激派ヴィーガン的思想の滑稽な批判者達】

私の名前は牧原ナオミです。グーグルピクセルを使っています。 スマホを初めて所持したのが2014年の頃で、その時の機種名はもう既に定かではないが、その時からandroid一択だった(apple社製品はiPadをスマホに先んじて所有していた)。 スマートフォンメーカーは多岐に渡るが、グーグルピクセルを2年前から使用していて漸く自分の中で落ち着いた。自分自身にすごくマッチしているし、何より便利なのがホーム画面に最新記事をピックアップして表示してくれる点だ。 この機能のおかげでネッ

    • Vol.17 THE SECONDに振り回されたい人達と個人的考察【チャーミング】

      時期はだいぶ空いてしまったが、フジテレビの新しいお笑いコンテストである【THE SECOND】はギャロップの優勝で幕を閉じた。優勝したギャロップの仕事が増えたのは勿論、大きな爪痕を残して今大会最大の勝ち組でもあるマシンガンズも大きく露出を増やしている。 個人的には囲碁将棋VSギャロップの準決勝は年甲斐もなく熱くなった。漫才に優劣をつけるのも大概かもしれないが、この時のネタは個人的に満点でもおかしくなかった。そこはやはりお客様が審査する形のシステムに影響を受けているかも知れな

      • Vol.16 2023年ブレイク必至な芸人を探してみた

        2023年の年末年始特番も大体一巡した。 2022年のM-1グランプリはウエストランドが勝利した。この意味は大きいと思う。 なんせあれだけのディスり漫才だ。井口個人の人柄だけではどうにもならないようにも感じるが、お笑い界の一線級及びレジェンド達は彼を認め、彼の世界観を大いに愛した。 2021年優勝の錦鯉は高齢化社会の縮図ともいうべきドラマがあったが、2022 年優勝のウエストランドにはテレビ界が抱えるジレンマからの脱却を目指したい願望が結果に表れたのかもしれない。所謂今年もま

        • Vol.15【ファミコンコンプリートという名の執着心】

          コレクターと呼ばれる人種は、際限がない。 一つのテーマにじっくり絞って深堀するタイプもいれば、 広く浅く様々な事象に興味を持ち買い漁る(別名・物欲センサー) 私はどちらかというと後者なのだが、流石にある日突然興味を持って怒涛の爆買いみたいなパターンは少ない。 コロナ前まではビックリマンシールやあっぱれ大将軍シールを買い漁っていたが、ここ2年ほどはファミコン熱が一気に高まり全種類コンプリートしたくなり、今はそれに専念している。 共通しているのは、【小さい頃に為し得られなかっ

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          Vol.14【夢工場ドキドキパニックの無念を慮る話】

          高度経済成長からバブル期にかけての日本の成長は世界にも類を見ないものがあった。日本人の技術力・開発力は日進月歩絶え間なく向上し続け、太陽にほえろ!の最終盤では石原良純演じる【マイコン】なんてメカニックな刑事も登場するほどだ。 それはゲームの世界でも同じ事が言える。wikipediaによると日本初の家庭用ゲーム機はエポック社より1975年に発売された【テレビテニス】を皮切りに、1983年にファミリーコンピュータが発売されるまでは何処が覇権を奪るか分からない群雄割拠状態だった。

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          Vol.13私の初体験相手は【オバQ】だった話

          このnoteも1年ぶりの更新になる。 また少しずつ無理なく再開していこうかと軽く考えてキーボードを叩いてみたものの、 お笑いの事だけになるとまた行き詰って更新しなくなる可能性を感じてしまったので、 当面は私の趣味の一つである【レトロゲーム収集】について触れていこうかと思い立った。 1980年生まれの私は、幼少期の頃日本中を席巻した【ファミリーコンピュータ】の波に紛うことなく飲まれまくった。 最初に買ってもらったソフトは、現在も激ムズゲーとしてその名を馳せる【オバケのQ太郎 

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          Vol.12【キングオブコント2021・結果総評】

          2021年10月2日(土)は【お笑いの日】と銘打ち、お笑いミクスチャー、ソウドリ、お笑いベストワンそしてキングオブコントと、8時間お笑いがぶっ通しだった。流石のお笑い好きな私も寄る年波には勝てず、全プログラム視聴後は間髪入れず深い眠りに落ちた。 さて今年のキングオブコントだが、現代の若手コントシーンを彩る錚々たる顔ぶれと言っても過言ではない。ここに完全復活したかが屋が来年は食い込んでくることも予想されるので、新顔が果たしてどう食い込んでくるのか今から楽しみではある。 さて

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          Vol.11【雨上がり決死隊解散に伴い不可避となるアノ人達への甚大な影響】

          2021年8月17日、蛍原徹と宮迫博之による【雨上がり決死隊】が、結成32年の歴史に幕を下ろすことが発表された。 当人達の話によれば、お互いが新しく前に進むための分水嶺として避けては通れなかったということだが、全く以てその通りだと思う。蛍原さんが初めて言及したように、宮迫さんがその主戦場を長年お世話になったテレビからYouTubeに移した事がその引き金を引いた結果になった。そしてそれは何の意外性もない。 現在多くのタレントはテレビを主戦場としながらも、明石家さんま曰く【素

          Vol.11【雨上がり決死隊解散に伴い不可避となるアノ人達への甚大な影響】

          Voi.10【有吉弘行の転換から読み取る次世代芸人の軸】

          【有吉反省会】(NTV毎週土曜日23:30~23:55)が2021年9月をもって終了する、という発表があった。この世の万里は栄枯盛衰とは言うものの、この番組に関してはMCの有吉弘行本人から終了の申し出があったという噂である。 通常、テレビ番組は制作会社やスポンサー、事務所や局の意向が複雑怪奇に絡み合い、一方では続けたいのにもう一方の思惑で強制終了という事態は珍しくないが、そこで最前線に立つ出演者自身の意向が反映されるのは稀である。それは某グラビアアイドルがラジオの生放送で不

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          Vol.9【快進撃を続けるかまいたちに潜む一抹の不安】

          かまいたちが東京進出して約2年が経ち、今や1日に2番組は見かけるくらい露出度も大きく増え、コアなお笑いファン以外からの認知度も抜群になってきました。 東京進出時は濱家さんが「こんなんやなかった」と嘆くほど大阪時代のキャラから一変、ロンハーでいすのうえ隆と矢作さんに命名されるなどの弄られキャラとなり、むしろ親近感が増して画面で見ても違和感が無い位になりました。山内さんは元来の万能キャラをフルに活かし、濱家さんが弄られているときは決して出すぎず、自分のタイミングを見計らってしっ

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          Vol.8【お笑い芸人における改名悲喜交々】

          色々と悩みましたが19年間慣れ親しんだネット名を漢字改名しました。読み方自体は同じなんですが、やはり姓名判断って結構気にしてしまうという人間の不思議と不安の交錯した感情に打ち勝つ事は出来ませんでした。勿論改名したから『さあ、今から運気向上!これできっといい事起きまくるぞ!』などという夢物語は全く意識下には無く、所謂『心機一転頑張ろう』というセルフ・テンションアップに過ぎない事は重々承知しております。 とはいえ2月に入り少しすっきりした気持ちで色々な事に取り組む気分になってい

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          Vol.7【ハリガネロックとタイムマシーン3号という、芸人受けより客受けを重視した2組が到達した対照的な帰結点】

          2018年のM-1グランプリで霜降り明星が優勝して以来、【第7世代】と呼ばれる若手芸人たちの快進撃が止まらない。彼等の快進撃の分析に関しては様々な媒体で擦り倒されているから、今更私が取り上げた所でその内容自体に新鮮味の欠片もないのでここでは省略する。だが、現在のバラエティTVでは必ずと言っていいほど第7世代の誰かを見かけ、大御所や中堅を相手に爪痕を残すという仕事の結果を残し、またそれが次に繋がるという好連鎖を展開しているのは見ていて気持ちがいい。事実この年末年始のお笑い特番で

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          Vol.6【マヂカルラブリー野田が切り拓いた新しい掛け合い漫才への期待】

          今年はコロナウイルスを筆頭に色々な情勢不安が我々に襲い掛かりました。不景気な時はお笑いが流行るという格言もありますが、そこにはやはりこのもやもやした気持ちを笑いで吹き飛ばしたいという願望の表れが根幹にあると言えます。そして今年のお笑いを総括し、来年への希望を魅せてくれる企画が皆様ご承知の通り【M-1グランプリ】ではないでしょうか。キングオブコントもR-1グランプリも、この大会に勝る盛り上がりはそうそう無い位、お笑い界での地位確立に成功した番組と言えるでしょう。 そのM-1グ

          Vol.6【マヂカルラブリー野田が切り拓いた新しい掛け合い漫才への期待】

          Vol.5【ウーマンラッシュアワー村本大輔という時代に逆行した【売られない】存在の尊重】

          去る2020年12月6日、【THEMANZAI2020】が放送されました。最近はM-1で若手中堅(偶にベテラン)の漫才ネタを中心に見ていましたが、やはりベテランの域に差し掛かったメンバーのネタを見られる事は珠玉の極みですね。中川家やタカアンドトシ、おぎやはぎの漫才を堪能できるのはここと元日の爆笑ヒットパレードくらいじゃないでしょうか。私自身の色眼鏡もあるやも知れませんが、40代後半を超えた彼らの【掛け合い漫才】は更なる円熟味を増して、心地よい笑いに誘われました。ミルクボーイや

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          Vol.4【アンジャッシュ渡部建の半強制謝罪会見に見る自粛警察という風潮の危惧】

          12月3日19時頃より、お笑いコンビ【アンジャッシュ】の渡部建による不倫騒動に対する記者会見が開かれました。今回の記者会見は年末特番【ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!】に渡部さんが極秘出演する、という内容を週刊誌がすっぱ抜き、『なぜ謝罪記者会見も開いていないのに復帰するんだ、筋が通らない』というような声を受け、半ば強制的に行われたものでした。12月3日という所謂M-1グランプリ決勝進出者発表の次の日を選択したのは、やはり彼

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          Vol.3【小林賢太郎引退に投影したラランドというブランドの危機】

          2020年12月1日、お笑いコントユニット【ラーメンズ】の小林賢太郎さんが年内での芸能界からの引退を発表しました。私と同世代のお笑い好きはほぼほぼ多大なる影響を受けているでしょうし、その舞台はお笑いという枠を超え芸術の域にまで達している、唯一無二のお笑いユニットでした。その頭脳である彼の引退は勿論私たちの心に大きな空虚をもたらしましたが、同時にパラリンピックの演出を受け持っていることから考えても、恐らく彼自身ラーメンズという彼の作品にピリオドを打つ必要性を感じ、演出家としての

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