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(87)Have You Never Been Mellow (邦題 「そよ風の誘惑」)オリヴィア・ニュートンジョンさんの訃報によせて

オリヴィア・ニュートンジョンさんが亡くなったニュースを聞いて、ここ一週間くらいyoutubeで彼女の曲を流しながら出張準備をしていました。
品のある透明感を持つその容貌と歌声は、70年代から80年代多くの人を魅了しました。
1975年にリリースされた"Have you never been mellow”(邦題 「そよ風の誘惑」)は、好きでよく口ずさんでいた曲です。
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発音しやすく憶えやすい歌詞でしたが、10代の私はこの歌の本当の意味での優しさをわかってはいませんでした。
人生の半分以上過ぎて、この曲が持つ懐深さを理解できてきたように思います。
久しぶりに歌詞を目にして、私はこの仕事を通じて、こういう「温かさ」や「癒し」を届けたいのだと、改めて気付かせてもらったような気持にもなりました。


(写真は百貨店のフランス展でリア・スタンのブローチと共に。普段はあまり着ない色合わせでご紹介します)


Olivia Newton-John Have You Never Been Mellow (1975)
作詞・作曲 John Farrar

There was a time when I was
in a hurry as you are.
I was like you.
There was a day when I just
had to tell my point of view.
I was like you.

Now I don’t mean to make you frown.
No, I just want you to slow down.

* Have you never been mellow?
Have you never tried
to find a comfort from inside you?
Have you never been happy
just to hear your song?
Have you never let someone else
be strong?

Running around as you do
with your head up in the clouds,
I was like you.
Never had time to lay back,
kick your shoes off, close your eyes.
I was like you.
Now you’re not hard to understand
you need someone to take your hand.

パリに住んでいた時、人に誘われて、フランス語の本を音読する読書会とシャンソンのグループに参加していたことがありました。
せっかくの機会なのでシャンソンを色々憶えたいとは思いましたが、どちらかというとフランス語の上達にも役立つかな、くらいの感じでした。
(なんやかやであまり通えず、もっと真面目に通っていたら、と後悔しました。)

(写真はブルー・デニムにブルーの水兵のブローチを素敵につけてくれた友人提供です)

私が、フランス語学習を始める前から好きで、最初にフランス語で歌った曲はL’amour est blue(邦題 「恋はみずいろ」)でした。
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リア・スタンの自宅で、話の流れからこの曲を一緒に口ずさんだことがあります。
”L’amour est blue”を皮切りにシャンソン・グループで習ったシャンソンを数曲ご披露し(笑)、リアに喜んでもらえました。
その時から、リアとの関係も、より近いものになっていったように思います。

日々起こるすべては先のなにかに繋がっているのだと、オリヴィアの曲を聞きながら思いを巡らせた一週間でした。


本日の追記 (77)ジョン・トラボルタブローチ

オリヴィア・ニュートンジョンは映画「グリース」でジョン・トラボルタと共演しています。
リア・スタンの作品群の中に残念ながらオリヴィアのブローチはないのですが、ジョン・トラボルタブローチがあります。

ブローチのモチーフは同じく彼の代表作「サタデーナイトフィーバー」中の衣装とポーズだと思います。
頭上のミラーボールが見えるようですね。
リア・スタンが、自然の中でも、日常の中でも、そしてメディアの中でも、あらゆるところに作品のアイディアが浮かび、作家としてノリに乗っていた頃の作品です。

以下、オリヴィアの訃報を受けた時の彼の追悼コメントです。

「親なるオリヴィア

あなたは私たちの人生をとても素晴らしいものにしてくれた。
あなたの影響は信じられないものでした。私はあなたをとてもしています。
私たちはきっと、この道のどこかでまた出会うでしょう。
そしてまた、一緒になりましょう。
あなたに初めて出会った時から、あなたは永遠なのです。

あなたのダニー、あなたのジョン!」

オリヴィアは、自らの乳がん発症を公表しがん治療の啓発活動にも力を入れていました。
ジョン・トラボルタは彼自身の奥様も乳がんで亡くしているようです。
そう思って読むと、より感慨深いですね。

私達は、日々現実を生きている以上、時に狭量な感情に囚われてしまうこともあります。
それから一歩下がって感謝の眼差しを持ってまわりを俯瞰してみると、
家族として深める、友、仕事を通じて築いた戦友のような情・・
いたるところに温かい場所があるのですよね。





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