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"育成"する時のベクトルはどちらを向いている?

組織に所属し年数を重ねると、後輩を"育成"する立場になることもあります。あなたはその時、まずどんな気持ちになりますか?

「やった!先輩の立場になった!」
「人に教えるなんて出来るかな、、、」

様々な気持ちが沸き起こると思います。
中には、

「先輩ぶっていると思われたくないな」

という不安が心をよぎることもあるのではないでしょうか。

特に、組織の所属2年目など比較的早い時期にその立場になった時は、そんな気持ちになることがあると思います。ごく自然な気持ちですよね。

私も前職では2年目から育成する立場になり、「先輩ぶっていると思われたくないな」と戸惑いました。今でもよく覚えています。

この気持ちを少し掘り下げてみると「人にどう思われるか」を気にしているだけ。つまり、自己保身だけ。ベクトルは自分に向いています。

周りに先輩がたくさんいる状況での後輩育成。
自分だって、まだわからないことがたくさんある状態での育成。
それは周りの視線だって気になりますよね。よくわかります。


若手の育成者でこのような気持ちになっている人には、ここで一度改めて考えてほしいです。

"育成"の意味とは、目的とはなんでしょうか。

"育成"は"相手を育てること"です。
とにかく、相手の成長が最優先なのです。

自分がどう思われるか、など自分にベクトルを向けた思考からは、早く脱却すべきです。
相手の成長、組織の成長を目的に、ベクトルは相手に向けなければなりません。

育成していく中で、時には言いづらいことを言わねばならないこともあるでしょう。相手から嫌な顔をされてしまうこともあるでしょう。

でも根底に「相手の成長のために」という意識があれば、必ず相手はわかってくれます。それが数カ月後、数年後だったとしても、心に届きます!

私は自身が育成される立場だったとき、ある辛い体験をしました。当時は先輩の厳しさに目を背けて距離を置いたりしましたが、その数年後には、全く違う視点から捉えることが出来ました。先輩の誠実さ、大きな愛に気づき、思いますだけで泣けてきます。(このエピソードはとてもとても大事にしているものなので、また別の機会にお話したいと思います。)

今回は「厳しい育成で嫌われても、苦い思いをしても、愛のある育成ならば必ず実になる」ということをお伝えしたいです。

誰しも自分を守りたい気持ちが働き、ベクトルが自分に向いてしまいます。
今、育成する立場にいる人は、まずはベクトルを相手に向けましょう。

「目的は何なのか」「何にフォーカスを当てているか」を改めて考えてみてくださいね。
それが相手への愛情でもあります❤️



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