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能力を伸ばすことを妨害する”便利さ”

今、大学生向けの講座を作っています。
ここ数年、あちこちの大学生に関わる機会が途切れず、旬な大学生を見ていますが、「意見を持たない」「正解を求める」傾向が強いと感じます。

かくいう私も学生だった頃(20年前ですが)、そんな感じだったと思いますが、現代の大学生とは少し違うように感じるのです。

現代はAI化が進み、調べればすぐに答えを得られます。
google翻訳に関して言うと、10年前は、英文を手直しする作業は欠かせませんでしたが、今では正確さに磨きをかけ、かなり頼れるツールになりました。

能力は必要以上に伸ばす必要がない。
自分の意見は、風潮に合わせれば良い。


このままいくと、人の感情や思考はどんどん衰えていきます。

ですから教育に関わる人は、単にモノを教えるのではなく、その際に相手が「何を感じているのか」「どう考えているのか」を問いかけ、内省させる機会を作ると良いと思うのです。

問いかけると、「・・・・・・」沈黙になるか「特にありません」とすぐに言いそうですが、何か思うことを見つけるまでじっと待ちます。
自分の頭や心の中に、


そして、日本においては、協調性は思い切って捨てる!のがカッコイイ!そのくらいのリードをしても良いのではないでしょうか。

昨年、内田樹さんのご著書「サル化する世界」を読み、そんなことをより一層強く思うようになりました。

教育に携わる方、お子さんがいる方にぜひ読んでいただきたいです。



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