見えぬものでもあるんだよ
書いたまま下書き保存の記事がたまっていく。
記事はほぼ完成しているのだけど、今はまだ出す時じゃないかなとか、この一文が気に食わないとかの理由で。
そのうち公開する日はくるだろう。
と、ひと事のように言ってみる。
「来年の今頃、世の中はどうなってるんでしょうね」
先日お話しした方と交わした言葉。
先のことが全く想像もつかない。予定を立てることが難しいこの頃。
前もって何かを計画しても中止や延期になるリスクとダメージ。
かと言って、立ち止まってばかりいることで知らない間に大事なものを失ってしまうこともある。
大切なものを失いたくないから動く人もいるだろうし、じっとしている人もいる。何を選ぶかはその人が今置かれている状況によって変わってくるだろう。言葉を発する時は一呼吸置いてからにするよう心がけている。
私の場合百呼吸、いや、そのまま口を開かないままのことが多いけれど。
何でこんな話をしているかというと、少し考えていることがあるから。
この何もかもが止まってしまったかのような世の中で、見えないダメージを受けているだろう、そしてその影響はもっと先の未来に関わってくるのではないか、そんな風に思うのが子ども達の存在である。
色んなことを学び吸収しなければならない時期にその機会を奪われていることがとても悲しい。
そんな子ども達に何かしてあげられることはないのか。
それをこの1年くらいずっと考えていた。
私は大事なものを失いたくないのだ。
何ができるのか。考えては捨ての毎日。
大人の一年と子どもの一年は同じようで全く違う。
きっとあとはやるかやらないか。
「見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ」
金子みすゞの詩を思い出していた。
見えないものを拾える人間でありたい。
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