makiko

ゆるっとマイペースに。

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最近の記事

「At The Garden:Circle.2」

気がつけば一年以上もほったらかし。 それくらい私にとってこの一年は激動だった。 その間も着々と進んでいたこのアルバム制作。 昨年に引き続き今年もまたチャリティアルバムが完成した。 収益は全額日本赤十字社に寄付される。 なんと今回はカセットテープでのリリース。 デジタル音源付きとのこと。 ずっと制作の過程を見てきたので、どの曲にも思い入れがあって早く聴きたくて仕方がない。 こちらから購入できるのでご興味あればぜひ。 私が参加したのはこの中から2曲。 「セシル」については

    • 悲しみよ こんにちは

      いつだったか、ふと入った古本屋さんで手にしたこの一冊。 すっかり忘れかけていた。 ちょうど世の中が不穏な空気に包まれ始めた頃。 どうせ外も出歩けないし、もう一度読み直そうと引っ張り出してきた。 この時期、私の心はひたすらインプットを求めていた。外の世界を遮断して自分の中に色んなものを取り込んでいた時期かもしれない。 そして今それを吐き出しているのだろう。 「ものうさと甘さが胸から離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しくも美しい名前をつけるのを、わたしはためらう」

      • 大事なこと

        不意に思い出して一通のメールを読み返していた。 今から4年前の2017年の3月に私自身が送ったメールだ。 全てはここから始まったと言ってもいい。 そこには「ただ待ち続けるのではなく、自ら呼び寄せることも大事なのではないかと思った」と書かれている。 物事にはただじっと待った方がいい時と動き出すべき時があると思う。私はその見極めの大切さをこの4年で随分学んだ気がする。 このメールを送る二週間ほど前のこと。 私は企画書と資料の束を抱えてヲルガン座の前に立っていた。ほとんど飛び込

        • 見えぬものでもあるんだよ

          書いたまま下書き保存の記事がたまっていく。 記事はほぼ完成しているのだけど、今はまだ出す時じゃないかなとか、この一文が気に食わないとかの理由で。 そのうち公開する日はくるだろう。 と、ひと事のように言ってみる。 「来年の今頃、世の中はどうなってるんでしょうね」 先日お話しした方と交わした言葉。 先のことが全く想像もつかない。予定を立てることが難しいこの頃。 前もって何かを計画しても中止や延期になるリスクとダメージ。 かと言って、立ち止まってばかりいることで知らない間に大事な

        「At The Garden:Circle.2」

          素直に嬉しい

          私が書いた詩にメロディがついた。 そして演奏して歌ってくれた人がいた。 そしてそれを聴いてくれた人がいた。 それが私に起こったことそのもの。 実は、詩を書くことへの想いや今回の歌詞について等々、色々まとめて記事を書いてみたりもしたのだけど、それは公開しないことにした。 初心を忘れないための道標として自分用のメモとしてだけ残すことにした。 歌詞に込めた想いがどれだけの人に届いただろうかなんてちょっぴり弱気な気持ちは「えい!」と捨て去り、前だけ見る。 ただ、一言だけ言うとし

          素直に嬉しい

          「書くことについて」

          スティーヴン・キングの「書くことについて」という本がある。 その中でキングは「ストーリーというのは地中に埋もれた化石のように探し当てるべきものだ」と言っている。 「私はただ単になりゆきを見守りそれを書きとどめるだけだ」とも。 もちろん書き手はそれを掘り起こすための語彙であったり、文法であったりという道具を揃えなければならない。そして手持ちの道具でそれらをできる限り完全な形で掘り出す。何の道具を使いどのように掘り起こすのかが、その人のセンスなのかもしれない。 ある日何かに躓い

          「書くことについて」

          物語と音楽

          私は物語を書く時、音楽からヒントを得ることが多い。 その音楽を聴いた瞬間に見えた景色や感触を頼りに書き始める。行き詰まった時も音楽を聴くことで突破口が見えてくることがある。 その昔、ネスカフェのCMがドラマ仕立てのシリーズだった時期があった。 テレビでもよく見たが、私はそれを映画館で見ることも多かった。 ネスカフェのCMでおなじみの曲「Open up」がドラマ毎に違ったアレンジになっていて、かなり見応えのあるCMだった記憶がある。 どんなドラマがあったか全く覚えてないのだが

          物語と音楽

          亀のように進む話

          ミヒャエル・エンデの「モモ」というお話の中で、モモがカメに案内され時間の国へと向かうシーンがある。私はそのシーンが大好きだ。 ゆっくり歩けば歩くほど早く進み、加速すればするほど前に進まなくなる。 私自身が時間のない大人となってしまった今、この奇妙なシーンの感触が子供の頃に読んだそれとは違うものに変わっていることに気づく。 私が物語を書き始めたのがいつ頃だったかは思い出せない。だけども小さな頃から友達と即興で物語を作って演劇ごっこしていた記憶はある。 低学年時の最高傑作が「き

          亀のように進む話

          はじめる。

          書くということは昔から好きだった。 私の頭の中は随分とっ散らかってるなと自分でも思う。 実のところモヤモヤとしたものをモヤモヤとしたまま頭の中にストックしておくことはそんなに嫌いではなかったりもする。 それらがある日突然繋がって明確なイメージが浮かび上がることもある。 文章としてまとめるとあんなにごちゃごちゃに見えてたもの達がそれなりの立派な棚にお利口さんに並んでるようにも見えてくるから不思議である。 ちょうど昨年の今頃、私はとにかく疲れていた。 いくつもの重圧に四方八方

          はじめる。