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Let it go1️⃣

母の入院が決まった。しかし、退院のめどははっきり分からない。
すでに予定が入っている。


退院後、自宅でケア、あるいは老人ホームに入るにしても介護認定を受けなければならないそうだ。認定までは1か月を要すると。退院のめどが立つ前に認定して欲しいく、区の担当のを尋ねた。

申請はいたって簡単だった。追って調査員から日程調整がはいると。その後認定会議などにかけられ、そのレベルが決まる。

お役所の説明は変わりにくい。参考にしたのは☟

不思議なことに、介護を終えた友人がセミナーに登壇するとSNSで情報が流れて来た。セミナー参加しんせいをすると同時に、友人に何から手を付けていいのか教えてもらった。一人暮らしをITを駆使しサポートしたその様子は、介護のイメージをがらりと変えた。

そう。わたしはこれからビジネスケアラーになるのだ……。

会社を立ち上げ、スタートラインに立ったばかり。母にわたしの未来を奪われてしまうのか……。不安で不安で仕方なかった。

入院翌日、着替えを届けに朝から病院に。この日は午後からネイルサロンの予約があった。「人に会っている暇があったら、今後のこと調べなさいよ」もう一人のわたしが言う。これまでの私なら行かずに塞いでしまっていた。けれども今回は施術というよりも、ネイリストさんに「会いに」いくことで、塞ぐことを手放した。

前日眠れず、朝も早くからバタバタし、施術中は夢の中へ。
人に会う事でこんなにもわたしは癒されるのか……

この週に合った予定は全てコンプリートした。ただただ今に集中する。
病院にいるということは、安心だということ。そう自分に言い聞かせてたのは言うまでもない。

6/27からハワイに行くことが、半年前から決まっていた。
急変したらどうしよう。こんな時期に行っていいのか。最低な娘だ。キャンするすべきか…。交錯した。

ネイリストさんは、巨匠曰くの四天王のセラピストさんから紹介いただいた。わたしのあまりに辛そうな(;'∀')様子をみて、セラピストさんに施術してもらう日、時間があったら寄ってみては?とお声かけいただいた。これまでのわたしなら、人様の施術時間にお邪魔するなんて非常識と言わんばかりにいかなかっただろう。でも、今回はその言葉に甘えることにした。ここでも一つ手放した。というか、人に甘える自分を許した。

「病院にいるなら安心だから、行って楽しんで」

お二人に言われたこの言葉を耳にしたとき、やっと深呼吸ができた。

楽しんでいいんだ。

自分軸で生きるならば、自分で決めろ! ってことかもしれない。

でも罪悪感という名の真綿で自分を締め付けて、楽しんではいけないを選択していたわたし。お二人が真綿にさっくりハサミを入れてくれた。

巨匠の動画で、人は人でしか変われないと言っていた。まさにそう。
そして、こういうピンチというか、心がざわつく時ほど、自分の心に素直になると、人が現れる。

一方で、病院には海外出張に出ると伝えた(;'∀')
病院側は、帰国までの期間で命の危機はないので行って大丈夫だと言われた。しかし、献身的な医療スタッフのみなさんに申し訳ない気持ち=罪悪感でいっぱいだった。

何ができるわけでもない。完璧に母の病状を管理していただけるのであれば、母自身も守られている。感謝し、旅にでる。

そう思えたのも、お二人と会って真綿をカットしてもらったからかもしれない

続く



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